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勝五郎の読書雑記

石ひとすじ

左野 勝司 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
歴史の巨石に挑み続けた半生―唐招提寺等の修復、飛鳥の石像物の復元、石舞台古墳巨大石室の実験考古学、高松塚古墳石室の解体、モアイ像の復元、アンコール遺跡の修復事業など石職人の意地と誇りをかけた人生を赤裸々に語る。

なぜこの本を手に取ったのかよくわからないが、これは1943年生まれの奈良の石工(いしく)のオッサンの自伝で、文章自体や文章構成のまずさを差し引いても、読んでよかったと思う。

19歳でヨーロッパやインド・スリランカなど石文化の発達していた国々へ石について勉強するために海外へ出かけたという。ルーブル美術館では館内の名画・美術品よりも石階段などの補修工事の方に目を奪われ、ついフランスの石職人に一回自分にも石(大理石)を割れせてくれと言って割った石が思いの外うまく割れて、感心したフランスの親方がアルバイトに雇ったというような武勇伝もあった。

読み進めるうちに、唐招提寺のすごく偉い坊さん(森本孝順長老)とずいぶん深い付き合いをされて師と仰いでいたり、イースター島のモアイ像やカンボジア・アンコール遺跡の修復をしたり、石舞台古墳の実験考古学に参加したり、極め付きは高松塚古墳の石室の解体を指揮したりと、石業界ではとんでもない業績を残してきているオッサンのようだった。
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# by furomikan | 2011-06-12 11:35 | 読書雑記

ブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)

手塚 治虫 (著)
★★★★☆

ブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_10582584.jpgブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_10534916.jpgブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_111278.jpg

ブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_1123959.jpgブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_112476.jpgブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)_d0188185_1125578.jpg

1・2巻目ではブラック・ジャックの登場、ピノコの登場、本間先生の最期、ブラック・ジャックの愛した女性(如月恵)、ブラック・ジャックに顔の皮膚を提供してくれた友だち(タカシ)などやはり最重要な話が多く、その他、人面瘡の話、寿司職人の腕の話、注射針が血管を巡る話、シャチが治療代として真珠などを持ってくる話、息子の治療代を一生かかって支払う母親の話、ハリ師琵琶丸の話、など心に残る名作が多い。

よくも少年チャンピオンに週1回のペースでこれほどの高品質なマンガを書き続けられたなと感心する。
ハッピーエンドで終わる回だけではなく、医療や現代人に対する絶望感、自分の力量に対しての失望感で終わってしまう回も少なくなく、また当時の多くの子ども達もそれをよく受け止めていた。
# by furomikan | 2011-06-12 11:12 | 読書雑記

パズル学入門

東田 大志 (著)
★★★☆☆
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内容紹介
「ビラがパズルの人」として注目を集める著者による画期的なパズル解説書。パズルとは何か、世界で最も古いパズルは何か、パズルにはどんな種類があるのか、時代の最先端をいく最新パズルとは? などなど、パズルの魅力に迫ります。著者作成のオリジナルパズル満載。パズルの作り方も特別に伝授します。

1984年生まれの著者は日本初のパズル博士を目指してオリジナルパズルをいろいろ作っているが、美しいのはこれ(右側)。
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答えはひと通りしかありません。難しくないのでぜひお試しを。
(有名な左側の”SEND MORE MONEY”は著者の作品ではありません。)
# by furomikan | 2011-06-06 22:07 | 読書雑記

明るい自転車相談室

疋田 智 (著), ドロンジョーヌ 恩田 (著)
★★★☆☆
内容紹介
全国の読者から集められた、自転車にまつわる疑問・難問・どーでもいい質問に、自転車ツーキニスト・疋田智と妻(サイ)クリスト・ドロンジョーヌ恩田がズバリ回答するQ&A。

「1997年に米国泌尿器科学会がボストンで行った調査では、男性サイクリストのうち中程度~完全なEDである者は4.2%、ランナーの場合は1.1%だったそうだ(ロサンゼルスタイムズ紙)」とか「360km以上の自転車イベントに参加した、もともとEDのない男性463名のうち、1週間後にEDの状態だった人が4.2%、1ヵ月後もEDの状態だった人が1.8%もいた」という情報が載っていて少し戦慄した。
でも私の場合はそんなに熱心に自転車に乗らないので、大丈夫か・・・。
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# by furomikan | 2011-06-05 21:55 | 読書雑記

石見湯(大阪市此花区四貫島)2

ゆったりとランチを楽しみたくなり肥後橋のTout-Le-Mondeへ向かったが、残念ながら昼まっから貸し切りで入れなかった。
ここは昼に行っても夜に行っても失敗がなく、間違いなくハッピーになれるのに本当に残念。
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気を取りなおして自転車通勤時に毎朝その前を通る靱公園近くのETXOLAに行き先を変更した。
この店名は「エチョラ」と読む。そのあとの「ジャテ・・・」以降は何と読むのかわからないがともかく「スペインのバスク地方の山小屋」というような意味みたいだ。この店の看板がすごくカッコいい。
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カウンターの目の前がオープンキッチンで、店の方たちが立ち働く姿が楽しめる。
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熱アツのトマトスープにバスク風ハンバーグ(マッシュルームソース)、それにカンパンの味を思わせるスペイン風のパンがついている。前に行ったときは土曜日でもこのような1,000円のセットがあったが、今は土曜と祝日はこれにデザートとエスプレッソ(またはカフェオレなどの飲み物)が追加となって1,500円のセットが最安となっている。(2,500円~のランチコースもある)
前回のでかいポークステーキに比べると満足度は少し低かった。(ハンバーグがもう少しジューシーならもっと美味しいのに・・・。)

食後は自転車の微調整をしてもらいに一条アルチメイトファクトリー大阪へ。
約1年半前に自転車を買ったが、その時にいろいろな自転車屋さんに行った。5連休にテントを積んで自転車旅行へ行きたかったかったのだ。
最初に行ったあるロードバイク系の大型店では「予算もあろうが、15万円以上の自転車がいいよ」と言われたが、そこには旅する自転車がなくそこから話はすすまなかった。
次の小さな店では何とか店に在庫のある自転車を安くしてでも売ろうとしているようで嫌だった。
その次に行った店はまたもロードバイクの専門店で、あるメーカーの直営店のような店だった。シートポストに荷台のようなものを取り付けられますよとは言われたが、到底テントその他まで積めるような自転車ではなかった。
その後で行ったのがこの一条アルチメイトファクトリー大阪で、ここの店員さんはじっくり話を聞いてくれた。店に置いていない自転車であっても、私の希望に合った自転車のパンフレットを3つ4つ取り出して、「どれでも取り寄せますよ」と言ってくれた。提案してくれた自転車は確か、2~3台がランドナーで、1台が私の買ったスポルティフだった。

買ったのは「クラブモデル」というタイプなので、厳密に言うとフランス発祥のスポルティフとは異なるイギリス系統の自転車のようだが、その店員さんは「この自転車はスポルティフと呼ばれるタイプで、旅行もできて、しかもランドナーよりも早く走ることができますよ・・・」というような話をしてくれた。ということで今もこの自転車をとても気に入って乗っています。

ペダルを重く踏み込むとピキピキ鳴っていた音も、その店員さんの調整ですっかり治り、幸せになった私は雨具を探しに大野記念病院近くのアウトドア店に向った。すごく気に入った商品があったがズボンだけで11,550円もするので購入を保留にした。
地元方面へ戻る途中に「大塩平八郎終焉の地」という碑があったので、写真を撮り、大塩の本を読もうと思った。
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いくつか用事を済ませて前回感じの良かった此花区の石見湯へ。
今日も明るい浴室でゆったりと読書を楽しんだ。サウナもスチームも水風呂もない銭湯だがほんまクセになりそう。
小庭から脱衣場に吹き込んでくる風が心地良い。
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# by furomikan | 2011-06-04 22:14 | 銭湯