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勝五郎の読書雑記

師匠!

立川談四楼 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
小言、失敗、荷物持ち。憧れ惚れた師匠だもの。ついていきます、どこまでも―。大学の講師を頼まれた師匠についていったキャンパスで、師匠が狙っていた女子大生から好意を寄せられて…(「講師混同」)。病を抱える師匠のお供で雪国へ。高座の翌朝、師匠がいない!?意外な場所で佇む師匠が見つめていたものとは?(「すず女の涙」)。師匠に振り回される若手噺家の悲哀を織り交ぜつつ、師弟の情を描いた短篇五席。
キッチリとスジとオチがある小粋な短編5つ。
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# by furomikan | 2017-01-25 23:59 | 読書雑記

カゼオニしようぜ

にしおかひでき (作・絵)
★★★☆☆
出版社からの内容紹介
足が遅く、オニごっこが嫌いなソウタという男の子は、公園でブランコをこいでいます。
男の子が目をつむると、頭の中の世界は、鬼の子どもたちのいる町です。
そこで一緒にオニごっこをします。オニになったソウタは、ビューーンと風のようなスピードで、鬼の子どもたちをどんどん捕まえていきます。
最後に残るは、鬼の中で最も走るのが速いオウジ。
はたしてソウタは捕まえることができるのか?!
空想の世界で、オニごっこをするという爽快な絵本です。
よく行く福島図書館がある地元福島区在住の著者(西岡秀樹氏)は大阪の夜の街をボールペンで描くイラストレーターでもある。
(ボールペン画 例1 例2
昨年(2016年)11月頃にその福島図書館の前の展示ケースにこの絵本と一緒にボールペン画が何枚かあり、その筆致が素晴らしく感銘を受けた。
この絵本自体にはあんまり惹かれなかったけど、ボールペン画はもっと見たいと思っている。どこかで個展とかしていないかな?

※絵本の主人公の少年が着ている服はうちの子どもたちも通っていた西野田幼稚園の体操服と一緒だ!
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# by furomikan | 2017-01-15 23:59 | 読書雑記

甚風呂~布袋湯(和歌山県有田郡湯浅町湯浅)~芦原温泉(海南市日方)

青春18きっぷで和歌山県御坊市の名物「せち焼き」を食べに行ったあとに立ち寄った湯浅町の旧風呂屋。
正式な屋号は「戎湯(えびすゆ)」で幕末、黒船がやってきたころよりも前に開業した公衆浴場で、1985年に営業を終えた。
その後、湯浅町が買い取って補修後に「銭湯跡歴史資料館 甚風呂」として無料公開している。
現在、脱衣場の男女壁は取り払われていて営業当時とは様子が異なるが、脱衣場の床、石造りの浴室、豆タイルがビッシリ敷かれた腰掛け段、それから奥にある母屋の建物とそこに置かれている古い生活用具など見どころがいっぱいで、銭湯ファンにお薦めの場所です。
(写真3枚目)湯浅にはもう一つ「布袋湯」というレンガ造りの正面が特徴的なお風呂さんも外観だけは見学できるので、是非合わせて行ってみてください。
(写真4枚目)その後、実際に入浴したのは海南市の「芦原温泉」
(写真枚5目)お客さんが途切れたので撮影させていただいた
(写真枚6目)浅・深の仕切り壁がV字型に切れ込まれているのは珍しい
(写真枚7目)「湯」「水」というカラン壁のタイルはゆーふるやーで初めて見てここが2回目
(写真枚8目)タイルの交差点は見ていると楽しい
(写真枚9目)小さな庭も嬉しい
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# by furomikan | 2017-01-08 23:59 | 銭湯

九州大学生体解剖事件 ~ 70年目の真実 ~

熊野以素 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
軍の命令か、医の倫理の逸脱か―。終戦直前の一九四五年春、名門大学医学部で行なわれたおぞましい「実験手術」により、米軍捕虜八人が殺された。当時、医学部第一外科の助教授であった鳥巣太郎は、この生体実験手術に抵抗し、四回あった手術のうち参加したのは最初の二回(正確には一回半)であった。しかし、戦後に行なわれた「横浜裁判」で、首謀者の一人として死刑判決を受けた。鳥巣は苦悩の末、死を受容する心境に達したが、鳥巣の妻・蕗子は様々な妨害をはねのけ、再審査を請求し、減刑を勝ち取った。本書は、鳥巣の姪である著者が、膨大な戦犯裁判記録のほか、知られざる再審査資料、親族の証言などを基に、語り得なかったその真実を明らかにするものである。
戦争中だからといって許される訳がないのに、世界の、世間の空気に飲まれて一線を越えてしまった人たちの行動を解明しようと試みた当事者の姪による著作。
自分がその場にいたら果たして正しい道を選択できていたかどうかという問を読むものに突きつける。
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# by furomikan | 2017-01-03 23:59 | 読書雑記

シャレのち曇り

立川談四楼 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
落語家になるため弟子入り志願した若者(のちの談四楼)に、憧れの立川談志が告げたのは「やめとけ」の一言だった。―なんとか入門を許されるも、「俺と仕事とどっちが大事だ!」と無理難題に振り回される談四楼。恋に悩み、売れないことに焦燥し、好敵手と切磋琢磨する中で、ついに真打昇進試験が…。しかしそれは、落語界を震撼させる一大事件の始まりに過ぎなかった。師弟の情を笑いと涙で描く傑作小説。
少しフィクションの入った談四楼さんの自伝的小説。
談四楼さんのことはもちろん、師匠談志さんのことや当時の落語会の大騒動ぶりがよく分かり、立川流の入門書としてもお薦め。
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# by furomikan | 2017-01-02 23:59 | 読書雑記