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勝五郎の読書雑記

サーカスの時間

本橋 成一 (著)
★★★☆☆

残念ながら子どもの時にサーカスに連れて行ってもらったことがない。
初めてのサーカスは大人になってから見たシルク・ドゥ・ソレイユだが、あまりに表面的でキレイすぎてつまらなかった。

1976年~1980年の5年間に撮られた、サーカス一座と動物たちの生活の風景を切り取ったこの写真集にはサーカスの本質である悲しみが見事に溢れていて、シルク・ドゥ・ソレイユよりも強く印象に残りそう。
しかし悲しみが溢れているのはサーカス団だけではなく、私の暮らしも同じだ。
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# by furomikan | 2011-05-16 23:57 | 読書雑記

わがはいは中村春吉である。

横田 順彌 (著), 岩淵 慶造 (イラスト)
★★★☆☆

<内容(「BOOK」データベースより)>
徒歩では、いくらなんでも時間がかかりすぎるだろうし、馬はえさ代がかかる。自動車はえさは食わんが、燃料が必要だ。すると、残るのは、…自転車しかない!1902(明治35)年2月23日、ひとりの青年が、横浜港を旅立った―。

100年以上前に自転車で世界一周無銭旅行をした変わり者の話で、おそらく小学生向けの本。
大雑把に書くと香港からインド・トルコ・イタリア・フランス・イギリス・アメリカ(ボストン~サンフランシスコ)をアメリカ製の中古自転車で困難を乗り越えながら旅する物語。

オオカミに囲まれたのを短刀で切り裂いたり、石油を染み込ませた高野豆腐に火を付けて怖がらせ明け方まで何とか乗り切った話や黒ヒョウをグーでどついて岩にめがけて投げつけてやっつけたり、ハイエナを輪投げで生け捕って畳針と麻糸で口を縫いつけたりと、「ホンマか~!?」というような冒険譚が続く。

しかし1年3ヵ月の旅を終えた春吉の感想は、現代で同じようなことをした自転車の旅人たちと同じなのだ。
すなわち「何でも自分ひとりの力でやってやると思っていたが、結局いたるところでたくさんの人に助けられ、見知らぬ人にお金やたべものをめぐんでもらったから最後まで旅を続けることができた・・・」というもの。そういうものなんですね!わがはいは中村春吉である。_d0188185_20505241.jpg
# by furomikan | 2011-05-08 20:51 | 読書雑記

ひつまぶし

野田 秀樹 (著)
★★☆☆☆

<内容紹介>
野田秀樹、久々の著作。タイトルは「ひまつぶし」、ではなくて、「ひつまぶし」。野田地図「南へ」上演に合わせて刊行。読者の熱い要望に応えてアエラ連載の書籍化。暇でない人もぜひ! とにかく笑えます。そして、ちょっと思索に耽りたくなります。

何箇所か面白いところがあったけど、軽い暇つぶしにしかならなかった。
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# by furomikan | 2011-05-07 11:07 | 読書雑記

摂津峡

自宅から高槻ジャズストリートが行われている高槻を目指して淀川沿いを妻と二人でセッセと自転車を漕ぐ。
JR高槻駅でジャズストリートのパンフレットをもらって会場の品定め。12時からの阪大のビッグバンドに決めたが、高槻駅からさらに北西の"あくあぴあ芥川"までさらに何キロか漕がなアカン。「ゴールしたと思ったのに!」となぜか怒る妻と再び自転車漕いでやっとこさ到着。
途中LIFEで買った弁当を食べながらビッグバンドの演奏を40分ほど楽しんだ。次の出番は和太鼓連だったのであっさり見切って少し北にある摂津峡へ向かう。少し上下があったがすぐに到着し一服。淀川沿いでもジャズスト会場のあくあぴあ芥川でも、またこの摂津峡でも大勢の人が野外焼肉をして楽しんでいてすこし羨ましかった。

ふたりで1本ずつ食べたパピコがうまかった。
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帰り用に輪行袋を用意して行ったが、妻が自走できるというのでまた自転車をのんびり漕いで帰る。東淀川のあたりで急に自転車から「シュルシュルシュルシュル・・・」と薄いフィルム状のもの巻き込んだような音が聞こえたので停車して確認したら普通に後輪がパンクしていた。「かわいそうに・・・」という自転車乗りの視線をやり過ごしながら、予備チューブも持っていたが特に急いでなかったのでパッチで修繕して復活する。

西淀川の新淀川温泉でリフレッシュして帰途につく。
銭湯では変なオッサンがいた。おもむろに電気風呂に入り「ウワッ!」と驚いたような声をあげた。電気風呂と知らなかったのか、あるいは初めて電気風呂に入ったのかは分からなかったが、その後、この小さな電気風呂の浴槽から両腕両脚を投げ出し、両脚を壁に掛けた逆さ大の字の形で尻のあたりに電気を集中させるような姿で気持よさそうに且つ楽しそうに奇声のような独り言を発し続けていた。
それを横目で見て私も今度違う銭湯で試してみたいと強く思った。
# by furomikan | 2011-05-04 23:59 | 自転車

ラジウム温泉(大阪市浪速区恵美須東)

此花区の北港の先の舞洲からUSJをかわして天保山渡船で港区に渡り、なみはや大橋を越えて大正区へ。再び渡船(千本松渡船)に乗って西成区。
喫茶店のモーニングセットで一息ついて、阿倍野区、東住吉区をウロウロ。またお腹が空いてきた頃に中華そばさんから漂ってきたいいニオイに誘われ、50mほど引き返してにそこへ入ったのが10時過ぎ。嬉しいことに私の大好きな太麺・濃い醤油味・シナチクのうまい高井田系の中華そば屋さんだった(麺屋7.5Hz 東住吉店)。チャーシューはもうちょっと勉強して欲しいと思ったが十分満足。うまかった。

肌寒かったのも治り、またウロウロしながら天王寺区を通って浪速区へ。朝風呂をやっている玉造の銭湯(玉造温泉)へ向かおうと思っていたが、通天閣のたもとあったラジウム温泉にどうしても惹かれて入ってしまった。

実はこのちょっと前に山王・今池あたりにあった銭湯も朝営業をやっていたので入ろうかと考えたが、「こんなところで自転車をとめておいたら絶対に盗られるわ!」と思ったので我慢していたところだった。でもこのラジウム温泉の「露天風呂」の文字についにやられてしまった。(盗られてもしょうがないと思ったわけではないが・・・)

通天閣の北東角すぐの所にある。
通天閣にも串かつだるまにも仰山の観光客が列を作っていた。
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露天風呂から見上げた通天閣。手前のモルタル造りの家が無ければ最高やけど・・・。
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3年前、銭湯の隣にあったこの土地を買い取ることができてすぐに露天風呂を増設しようと三代目店主が決意した。
きれいで大きな露天風呂で庭も眺められる。(でも女湯の露天風呂は3分の1ほどの大きさらしい)
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最高に気持ちのいい露天風呂がたったの380円(回数券を買っているので)で堪能でき、しかも自転車も盗られておらず、完璧に満足。銭湯バンザイ!(この→関西の激渋銭湯は私の愛用しているサイトです。)

その後、北上して大阪城公園をブラブラしてから西へ向かい、帰宅。全行程56kmの大阪市内ポタを今日は楽しんだ。
# by furomikan | 2011-05-03 21:23 | 銭湯