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勝五郎の読書雑記

聖天湯(大阪市福島区鷺洲)2

久しぶりに天神天満繁昌亭へ行ってきた。
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第7回曙の会~三代目桂春団治一門・若手精鋭四人衆~
桂福丸 「狸の賽」
桂咲之輔 「ロボG(作・三枝)」
桂壱之輔 「寝床」
桂治門 「佐々木裁き」

「狸の賽」だけはあんまり聞きたいネタだと思わなかったが、結果、面白かったのは福丸さんのこの狸賽だけだった。
福丸さんは筋がいいと、よく覚えておこう。

いかし、ガンモドキの製造法の件が入っていない「寝床」は初めてであった。
目ン玉くりぬいてそこに銀紙を貼らない「抜け雀」がないように、「寝床」にはガンモドキの製造法は不可欠である。

昼からは地元天満のカリスマガイドさんに天満の町を案内してもらった。
堺筋と松屋町筋と大川に囲まれた菅原町では今も乾物屋さんの古い蔵がそのまま乾物屋さんの倉庫として使われており、そうかと思うと、古い蔵が小粋な石階段そのままにうまい具合にバーに変身したりしている。
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天神橋の押し鮨屋さんでは今でもへっついさんを使ってシャリを炊いているということで、実物を見せてもらったりもした。
ここでは熱湯に米を入れて4-5分炊くという手法をとっているという。
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他に、天満宮や天神祭、繁昌亭などの提灯製造を一手に引き受けている老舗の提灯舗でのご主人兄弟のお話も楽しかった。(お忙しい中、ご対応いただき、ありがとうございました。)
※そういえば午前中に聞いた桂壱之輔の「寝床」には提灯屋さんも出てこなんだな・・・。

町歩き終了後は予定していた通り、この日で営業終了となる福島区の聖天湯へ行った。
営業最終日、少しでも売り上げに貢献しようと思って行ったのに、常連客への感謝の気持ちを込めてということで入浴料は無料だった。
常連客ではない私もその恩恵に預かった。
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脱衣場の「明日休業」の札がすごく悲しい。
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風呂上がり、缶ビールを飲みながら、此花区の庚申湯のオッチャンと同郷という聖天湯のオッチャンとここで長年パートで働いてこられたおばちゃんたちと一緒に千秋楽前日の白鳳と稀勢の里との全勝対決の一番を観戦。
勝った白鳳が思いの外激しく喜んでいたのが印象的だった。

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さよなら聖天湯。
by furomikan | 2013-05-27 22:47 | 銭湯