吉陽湯(福岡県築上郡吉富町大字広津)
でも看板の表示は吉陽温泉。
ちなみに湯は天然温泉ではなく井戸水。薪沸かし。
今のオカミさんのおばあさんが陽子(はるこ)さんで、吉富町にあるから吉陽湯(よしはるゆ)という。
脱衣箱はベニヤ板で油性マジックで「あ以うゑおかきく」と「1」~「32」までの40の番号等が振られている。
番号の並び順が大らか。
湯船は3つ。
中央は高すぎない湯温で、湯船に腰かけてゆったりのんびりするには丁度いい。
左奥はぬるめの電気風呂で現役だが、右奥の湯船は湯が張られていない。
女湯側の洗い場。
シャワーはなく二色のカランだけで十分。
正面の洗い場は何故かそのカランもなく鏡だけ。
いと潔し。
窓下の洗い場はその鏡さえない。
げに麗し。
電気風呂の電極板はよく見る白い板ではなく灰色の塩ビパイプのような材質で珍しいと思う。
電気の力が弱いのかなと思っていたけど、水面をなでるだけでピリッと刺すような電気刺激。
湯船の足元左側の小さな段差が少し気になる。何のためにあるんやろ?
入浴料は大阪と比べると半値以下。
脱衣場にかかっている看板も渋い。
この辺は加来さんって多いのかな?汐湯も加来さんだったはず。
この貸タオル入れは初めて見た。無料のタオルを入れていたという。
暖簾もなく、見過ごしてしまいそうな、町の中にひっそりとたたずむ銭湯。
来てよかった。
これからも永く営業を続けてください。