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勝五郎の読書雑記

人魚とビスケット

J.M. スコット(著), 清水 ふみ(翻訳)
★★★★☆
出版社/著者からの内容紹介
一九五一年三月七日から二カ月間、新聞に続けて掲載され、ロンドンじゅうの話題になった奇妙な個人広告。広告主の「ビスケット」とは、そして相手の「人魚」とは誰か?それを機に明かされていく、第二次大戦中のある漂流事件と、その意外な顛末。事実と虚構、海洋冒険小説とミステリの融合として名高い幻の傑作、新訳決定版。

出だしの新聞広告から一気に引き込まれていく。
主な登場人物4人の中で異色な「ナンバー4」、この人の悲しみ溢れた人物描写が最大の読みどころと感じた。
今まで読んだ漂流小説とは違った、狭い空間での漂流生活(?)も新鮮だった。
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by furomikan | 2012-08-20 23:59