勝五郎の読書雑記

父帰る・恩讐の彼方に

菊池 寛 (著), 加藤 敏郎 (イラスト)
★★★☆☆
・父帰る(一幕)
・屋上の狂人(一幕)
・恩を返す話
・形
・大島の出来る話
・忠直卿行状記
・恩讐の彼方に
・葬式に行かぬ訳
・半自叙伝

国語の授業で作者と作品名は聞いたことがあるが、実際に読んだことがある本は少ない。
この菊池寛の「父帰る」や「恩讐の彼方に」などはまさにその部類で、今回初めて読んだ。

主人公の身辺状況や心理状態を述べ上げたうえ、「さあ、これからどうなるのか?」との興味を惹きつけるまでを始まりからの半ページ書き切る志賀直哉や芥川龍之介の強烈な短編に比べるとかなり見劣りするが、十分初めての菊池寛を楽しめた。

「屋上の狂人」での家族愛や「恩を返す話」の心の内面、「忠直卿行状記」の暴君の心理の描き方には少し唸った。
しかし反面、「大島の出来る話」や「葬式に行かぬ訳」、「半自叙伝」の言い訳の羅列にはかなり辟易した。
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by furomikan | 2011-07-14 23:48 | 読書雑記 | Comments(0)