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勝五郎の読書雑記

地図は言葉を超える 自転車で走ったヨーロッパ75日

佐藤 博 (著)
★★☆☆☆
内容紹介
オランダ、ベルギー、ドイツ、オーストリー、スイス、フランス、スペイン、自転車で走ったヨーロッパ。道に迷ったら人にたずねる、言葉はわからなくとも、地図があればわかりあえる。走った距離、約4300キロ。知り合いもおらず、言葉も通じない。しかし現地の人の優しさ、温かさにふれた自転車一人旅。「地図は言葉を超える」―75日のロングバケーション。

ヨーロッパを斜にぶった斬るようにオランダから2ヵ月半もかけて自転車旅行をしたことについて書き記した本であればどう転んだとしても面白くならない訳がないのに何という為体。

58歳の著者はどういう経歴の方かは知らないが、自分の年令を棚にあげて随所にオジンやらオバサンやらということばを品のない感じで使い、はたまた青い眼が好きだとか、美人姉妹がどうとか、下着が見えたとか、薄い壁の向こうでの音が聞こえたとか、とにかく感じのよくない文章を書くひとだと思った。

どんな旅でも半年も旅をすれば多くの人との出会いやふれあいがあり、一度くらいは感動的な出来事も起こってあたりまえのような気がするのだが、著者は積極的にいろいろな人との交流を求めることもなく、ただ寂しく巡礼街道をひとりヒタ進んでいるだけで終わっていた。もったいないナ。写真も少なく残念。
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by furomikan | 2011-07-06 22:40 | 読書雑記