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勝五郎の読書雑記

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

デビッド・カークパトリック (著), 滑川海彦 (翻訳), 高橋信夫 (翻訳), 小林弘人 (解説)
★★★★☆

今月初めて読んだ本。読むのに3週間もかかってしまったが、めっちゃ面白かった。

去年夏 『グーグル秘録 完全なる破壊』という本を読んで、グーグルの圧倒的な存在に恐れオノノいていたが、その本のなかでチラチラっと出てきてすごく気になっていたのがこのフェイスブックという会社。

訳者あとがきには「フェイスブックは簡単にいえば、ミクシィのような友だちとの交流機能とツイッターのようなリアルタイム掲示板機能に加えて、ゲームをはじめとするさまざまなアプリケーションを作動させる機能を兼ね備えた非常に強力なソーシャルネットワークである」とある。
この中でも最後の「ゲームをはじめとするさまざまなアプリケーションを作動させる機能(プラットフォーム)」が凄いんだと思う。フェイスブックが用意した土台にいろんなアプリケーションを置いてもいいよと言われたフェイスブック以外の会社がよってたかって面白いアプリケーションを次々にアップしてより魅力的なウェブサイトになっていくのだろう。

驚くべきことに「シリコンバレーでは、今後5年以内にフェイスブックの売上がグーグルを抜くだろうという観測も出ている」(訳者あとがき)とある。会社の時価総額は相対取引での評価で350億ドル(3兆円)~500億ドル(4兆2000億円)と言われ、創立者でCEOのマーク・ザッカーバーグの個人資産も6000億円をくだらないとも書かれている。
でもザッカーバーグはまだ会社が小さくお金も十分ではないときにコカ・コーラ社から「1日だけフェイスブックの主要な色を青からスプライトカラーの緑に変えてくれたら100万ドル払う」と持ちかけられた時にも全く取り合わなかったというくらいお金を目的にしておらず、ユーザー体験を重視しているという。

ザッカーバーグの友だちや会社の同僚に言わせると、ザッカーバーグにモノを言ってもあまり(まったく)反応せず、どう感じているのか全くわからないという。要するにヘンコである。それくらい変わっていないとこんなことは成し遂げられないんだろう。
恐るべき26歳。
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by furomikan | 2011-04-23 00:46 | 読書雑記