勝五郎の読書雑記

忌野清志郎が聴こえる 愛しあってるかい

神山 典士 (著)
★★★★☆

僕の大好きな忌野清志郎の主に高校時代~70年後半の不遇時代について、清志郎の死後から取材し始めたライターが書いた本。

清志郎の作曲者としてのクレジット「肝沢幅一」が沢田研二に由来していること、渋谷「屋根裏」の共同経営者の一人が当時NHKの現役ディレクターで、番組「ヤングミュージックショー」の放送用に取り寄せたフィルムをビデオにダビングし、それを「屋根裏」で自由に見ることができた清志郎がオーティスの動く映像を見て天啓を得たこと、従兄弟の結婚式で清志郎が「僕の歌は失恋を歌った作品が多くて結婚式に相応しい歌はあんまりないんですが」と断りながら『君が僕を知ってる』・『宝くじは買わない』・『体操しようよ』・『雨上がりの夜空に』の4曲を歌ったことなど、初めて聞いてふ~んと思ったことがいくつかあった。

1978年9月17日、中学から続けてきた長髪をバッサリ切り、「屋根裏」の女性スタッフに「化粧して欲しいんだけど・・・」といって楽屋で化粧をしてもらっている時の凛々しい清志郎の白黒写真にもハッとした。

3才で実母を亡くしたあと養父母に育てられた清志郎がその養父母の死後に、実母の残した日記や俳句、レコード店で吹き込んだという童謡などの録音音源に出会ったあたりの記述を、お昼の弁当を食べ、RCサクセションの『涙でいっぱい』をipodで聞きながら読んでいた僕の目は涙でいっぱいになった。
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by furomikan | 2010-07-10 09:41 | 読書雑記 | Comments(0)