勝五郎の読書雑記

マイナス・ゼロ

広瀬 正 (著)
★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。18年後の今日、ここに来てほしい、というのだ。そして約束の日、約束の場所で彼が目にした不思議な機械―それは「先生」が密かに開発したタイムマシンだった。時を超え「昭和」の東京を旅する浜田が見たものは?失われた風景が鮮やかに甦る、早世の天才が遺したタイムトラベル小説の金字塔。

物語の面白さに加え、文章の巧さ・ニヒルさにしびれた。ストーリ展開だけでなく、タイムスリップした過去の時代で出会うカシラ一家との友情やそのころの時代の描写など、読んでいてニヤリとする箇所が多く、久しぶりに読書の喜びを感じさせてくれた本。

1970年に河出書房新社から刊行された当時の、40年前の初版本で読めたこともよかったのかも。
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by furomikan | 2010-06-20 12:10 | 読書雑記 | Comments(0)