必死のパッチ
桂 雀々 (著)
★★★★☆
桂雀々の落語家としての奮闘記かと思っていたが、小学校6年から中学のころの生活奮闘記だった。それも文字通り「壮絶な」生活の。
桂枝雀の『枝雀とヨメはんと七人の弟子』の中でちょっと変わった少年時代を過ごしていたことが書かれてはいたが、ここまで度を越したものとは想像もつかなかった。
プロローグとエピローグに29年振りに再会したオカンとの再会場面を配置する構成や、オトンからの「11色の色鉛筆」や借金取りのヤクザ、友達・近所のおばちゃんらとの交流などのエピソードの数々がよく、またそれを描写する筆力も並大抵ではない。良書の一冊としてお勧め。
★★★★☆
桂雀々の落語家としての奮闘記かと思っていたが、小学校6年から中学のころの生活奮闘記だった。それも文字通り「壮絶な」生活の。
桂枝雀の『枝雀とヨメはんと七人の弟子』の中でちょっと変わった少年時代を過ごしていたことが書かれてはいたが、ここまで度を越したものとは想像もつかなかった。
プロローグとエピローグに29年振りに再会したオカンとの再会場面を配置する構成や、オトンからの「11色の色鉛筆」や借金取りのヤクザ、友達・近所のおばちゃんらとの交流などのエピソードの数々がよく、またそれを描写する筆力も並大抵ではない。良書の一冊としてお勧め。
by furomikan
| 2010-04-18 21:55
| 読書雑記