勝五郎の読書雑記

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スコット親子、日本を駆ける ~父と息子の自転車縦断4000キロ~

チャールズ R. スコット (著), 児島修 (翻訳)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
アメリカ人親子が67日間の冒険旅行で出会った、ニッポンの自然・歴史・もてなしの心―知床、白神山地、白川郷、京都、しまなみ海道、ヒロシマ、嚴島神社…インテル社で働くアメリカ人の父が、8歳の息子と日本最北端の宗谷岬から九州の佐多岬まで、日本アルプスを越え各地の世界遺産をめぐりながら真夏の日本列島を自転車で走り抜く。痛快な冒険旅行記。

自転車旅行時に41歳の父親スコットさんと日本のゲームセンターが大好きなかわいい8歳の息子ショウ(翔)君が国連で働くお母さんの祖国日本での自転車縦断旅行を発案・計画・実行・完了するまでが書かれている。
父子それぞれ2台の自転車でいくのではなく、表紙写真にあるような、駆動系の付いた後輪部分だけの子ども用自転車を荷台に接続してタンデム自転車のようなスタイルで二人で力を合わせて、地元の人達や知り合い・親類など多くの人たちの助けを得ながら、時にはサイトウさんというおじさんと一緒に走って完走する。

ショウ君の夏休みに合わせた6月後半に梅雨のない北海道をスタート地点に選んで出発するのだが、かわいそうに北海道では何度も雨に降られていた。旅行開始間もない頃はショウ君は度々癇癪を起こすが、旅を続けるにつけ逞しくなっていく姿が頼もしく、また、オフの時間を父は地元観光、子はゲームセンターやボウリングにそれぞれ行きたいのを、父子で互いに主張し合いながら折り合いをつけていく場面も微笑ましい。

父親のスコットさんは旅行後もインテルという優良大企業での収入・地位を選び続けるか、またはアッという間に大きくなってしまう子どもたちと過ごす時間を優先するか旅行中悩み、最後に決断する。

章末に時々入る「This is me and my dad...」という説明書き付きのショウ君の絵日記が可愛らしい。
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by furomikan | 2015-06-28 08:47 | 読書雑記 | Comments(0)

もたない男

中崎タツヤ (著)
★★★☆☆
内容紹介
断捨離ブームの中、これほどモノを捨ててしまう男はいない。 あの『じみへん」の作者である 漫画家・中崎タツヤは「捨てなくても捨てられない」どころが「捨てたくてたまらない」。 結果、部屋には何もなく、いつでも引っ越しOK。 常に無駄なものはないか考えている。 捨ててみてたじめてわかる大切なものがある。 人はどこまでモノをもたずに生きられるのか?

巻頭に家の中の写真が10枚ほどあり、本当にほとんどモノが無いのを見てかなり驚いた。
でもこの家は自宅ではなくあくまでも仕事場として借りているアパートであり、「趣味」としてこの様に超断捨離を行うのもありえるかと少し納得した。つまりこういった行為を「ウリ(=商売のネタ)」として実行しているのだと。実際、まさにそのネタでこの本を書いているし。
でも最後の方まで読むと自分の書いたマンガ原稿までも燃やしたりシュレッダーにかけたりして捨てていることがわかり、「ウリ」ではなく「気質」、「習性」でやっているのだとまた納得した。
それほど徹底して何もかも捨てている。
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by furomikan | 2015-06-21 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

ちょっと田舎で暮してみたら ~実践的国内ロングステイのすすめ~

能勢健生 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
人生の後半戦、何をして過ごそうか。ありきたりな旅行はつまらない。本格的な移住はリスクが高すぎる。それなら国内ロングステイだ!できるだけ費用をかけず、田舎に一ヶ月限定で住んでみよう。あるときは公民館に、あるときは古民家に。ある夜は友としんみり語りあい、ある夜は村人とわいわい酒盛りを。実践したからこそわかるロングステイの醍醐味とコツを全公開。これぞ大人の究極の愉しみなのだ。

①沖縄県伊是名島
②岡山県真庭郡新庄村
③東京都小笠原父島
④山形県大蔵村肘折温泉
⑤長崎県小値賀島
退職後の楽しみ方としてこんな方法があるんかとちょっとだけ衝撃を受けた。
日本での1ヵ月となると「旅行」ではなく「生活」となるので近所の人との付き合いが大切になってきて、その点がうまくいけば楽しい滞在となり、そうでなければ「お客さん」で終わってしまうということが具にわかった。
全5回とも詳細な経費報告があり、著者の誠実さが現れている。
私もやってみたいと心から思っている。
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by furomikan | 2015-06-08 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

あの頃、忌野清志郎と ~ボスと私の40年~

片岡たまき (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
ド派手メイクに隠されたロックスターの素顔とは?一人の熱狂的ファンが衣裳係としてツアーへ同行するに至るまで。清志郎が『COVERS』、タイマーズに突っ走ったきっかけ。「ロック界のミステリー」RCサクセション解散劇の深淵に迫る―「清志郎との日々を詳細に書き記した秘蔵ノート」をもとに執筆。40年見つめ続けた元マネージャーが描く、決定版リアル清志郎伝。

著者情報
RCサクセションのマネージャー&衣裳係&ファンクラブ会報誌の編集を担当。同バンドが最も輝いていた1980年代の10年間をスタッフとして支える。1990年代、RCサクセションの活動休止以降は、シンガー・金子マリのマネージャーとして活躍。2004年以降、ソロになった忌野清志郎の衣裳係に復帰し、2009年の永眠まで清志郎の衣裳を担当。現在、14人編成のアコースティックオーケストラグループであるパスカルズのスタッフとして活動中。

片岡たまきさんという人がどんな人なのか知らずに図書館で予約。
本を手にして初めて著者の経歴を知り、一挙にメッチャ読みたくなってすぐに読んでしまった。
12歳の時にテレビで3人組のフォーク編成のRCを見て天啓を受け、じきに「忌野清志郎に就職したい」という思いを強くし、実際就職できた幸運な人。
その12歳の時の清志郎との出会いから、働き始めて忙しく楽しく清志郎に同行しているあたりの本の中盤くらいまでが特に面白く、同じファンとして楽しく読むことができた。
別の本に書かれていた清志郎評である「寡黙・紳士・礼儀正しさ、そしておちゃめ」というのが裏付けられるような描写ばかりで、やはり清志郎はそうなんや~と嬉しくなる。
文章の中に清志郎の歌の歌詞がところどころでてくるのも楽しい。
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by furomikan | 2015-06-06 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)