勝五郎の読書雑記

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探検家、36歳の憂鬱

角幡唯介 (著)
★★★☆☆
内容紹介
大宅賞作家による初の冒険エッセイ集。受賞作『空白の5マイル』の舞台となったチベット・ツアンポーや、今秋書籍化される『アグルーカの行方』の舞台、北極、その他これまで冒険してきた各地で感じたことと今につながる意識。また、雪崩に三度遭い、死の淵で味わった恐怖、富士登山ブームの考察、東日本大震災の被災地を訪ねて、など読者を様々な場所へ旅させます。赤裸々に語る、探険家として、死に自ら近づいていってしまう性やジレンマについては、胸に迫るものがあります。生と死について、読者それぞれの思いを抱くことでしょう。
冒頭の2作「探検家の憂鬱」と「スパイでも革命家でもなくて探検家になったわけ」で、角幡唯介さんの人となりも知ることができます。
最後に収められた「グッバイ・バルーン」では、朝日新聞の記者時代に取材した冒険家、神田道夫さんの生き様を、いま再び浮かび上がらせます。本書を読み終える頃には、「探検家、36歳の憂鬱」が何であるのか、腑に落ちるでしょう。そしてきっと「角幡唯介」に会いたくなるはずです。

私の大好きな探検家・著述家の高野秀行さんの後輩で、先日読んだ「地図のない場所で眠りたい」で初めて知った人。
8つのエッセイのうち、
■行動と表現 ~ 実は冒険がノンフィクションに適さない理由
■雪崩に遭うということ
■グッバイ・バルーン
の3つが特に面白かった。

1つ目は探検活動についてのノンフィクションを書く際の葛藤について、
2つ目は実際に体験した3つの雪崩体験について、
3つ目は当時ニュースになった「風船おじさん」と呼ばれていた冒険家の意地について
の考察。
賢い人はいろいろ考えるものだと思った。
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by furomikan | 2015-04-30 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話

堀江貴文 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
上場企業の社長から、逮捕、1年9か月の刑務所生活へ―ムショでのあだ名は、なんと「社長」!介護係として老人のシモの世話に励み、塀の中の懲りない人々にドン引きし、理不尽な先輩受刑者に怒鳴られながら、人生ゼロ地点でつかんだ真実とは?「刑務所グルメ」の実態から「エロ本差し入れ」の秘訣まで、ぜーんぶホントのホントを書きました!

刑務所の中のことは知らないので、どのエピソードも新鮮で面白かった。
お風呂にしょっちゅう入れないとか、休みの日(日・祝)にはお菓子が配給されるとか、ホリエモンが「ツライ!」、「嬉しい!」と実感込めてレポートしているのが健気な感じ。特に年越しそばを美味しく食べるため、前の年の失敗したのを教訓にして、お菓子を食べ過ぎないようにして、2回めの年越しそばは美味しく食べられた、というくだり。
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by furomikan | 2015-04-25 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

なぜ「小三治」の落語は面白いのか?

広瀬和生 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
日本が誇る落語界の孤高の名人・柳家小三治を、膨大な時間をかけて、聴いて綴った、「小三治本」の決定版!貴重なロングインタビューと、前代未聞の小三治聴きくらべ「九十演目」で読み解く、落語ファン必読の書!小三治の名言、音源データ、高座写真も多数収録!!

巻頭のロングインタビューが特に面白かった。
後半の九十演目解説は読むごとにその噺が聞きたくなる名解説。
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by furomikan | 2015-04-20 20:53 | 読書雑記 | Comments(0)

街場の戦争論

内田樹 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
改憲、特定秘密保護法、集団的自衛権、グローバリズム、就職活動…。「みんながいつも同じ枠組みで賛否を論じていること」を別の視座から見ると、まったく別の景色が見えてくる!現代の窒息感を解放する全国民必読の快著。

現代の日本の政治のことや戦争に向かおうとしているこの今の状況のことが、普段から全くモノを考えていない真性のアホの私にもちょっとだけ分かるように書かれていて、読みながら感心した。
鎧兜を修繕するという仕事があり、そういった仕事がこの世の中で見向きもされていないという実情を嘆いていた部分を思い出した。
とてもお薦めの一冊。
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by furomikan | 2015-04-14 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

六つの手掛り

乾くるみ (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
見た目は「太ったチャップリン」の謎めく男、林茶父は神出鬼没。変死事件にたびたび遭遇して、犯人と、犯人が隠匿しようとした事実をカラリと鮮やかに暴いてみせる。普段はおかしみのある雰囲気でも、洞察鋭く、奥に潜む真実にたどりつく。さあご覧あれ、類い稀なる見事なロジック!全六話のうち三作が日本推理作家協会や本格ミステリ作家クラブ編のアンソロジーに入った傑作ミステリー短編集。遊び心もたっぷりで、凝った趣向にニヤリだ。

ここ最近お気に入りの小説家なので楽しみにしていたけど、ストーリーや種明かしにあまり意外性はなく、あまり楽しめなかった。
通常、「独壇場(どくだんじょう)」と使うようなところで、本来正しいとされる「独擅場(どくせんじょう)」を使っていたところが几帳面な著者らしく好感が持てた。
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by furomikan | 2015-04-04 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)