勝五郎の読書雑記

<   2014年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

マシュー・アムスター=バートン (著), 関根光宏 (翻訳)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
東京で家族と共にひと夏を過ごすことになったアメリカ人フードライターが、ごく普通の日本の「食」と日常をユーモアたっぷりにつづる。最新・異国人食紀行!

原題の"Pretty Good Number One:An American Family Eats Tokyo"の「Pretty Good Number One」は1ヵ月過ごした中野にある商店街の「ちょっといい一番街」を著者なりに訳したもの。
以前から日本と他の国を比較したような本が好きなので、この本はとても楽しみだった。
読んでみると著者とアイリスという8歳の娘さんは(さらに最初そうでもなかった奥さんまでも)、日本(東京)とそこで食べたものの数々をベタ褒めしていてとても心地よい。
老舗や地元の名店だけでなく、焼き鳥の「秋吉」とかファミレスの「デニーズ」などのチェーン店までも褒めていた。
日本で暮らす喜びが再確認できるお薦めの一冊。
d0188185_11193963.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-11-06 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

牛を屠る

佐川光晴 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
作家専業となる以前、埼玉の屠畜場に勤めていた日々を綴る。「おめえみたいなヤツの来るところじゃねえ!」と先輩作業員に怒鳴られた入社初日から10年半。ひたすらナイフを研ぎ、牛の皮を剥くなかで見いだした、「働くこと」のおおいなる実感と悦び。仕事に打ち込むことと生きることの普遍的な関わりが、力強く伝わる自伝的エッセイ。平松洋子氏との文庫版オリジナル対談を収録。

本橋成一氏の「屠場」という写真集のページを思い返しながら読んだ。
自分が屠畜場で働く理由を突き詰めて書いたというデビュー作「生活の設計」が新潮新人賞を受賞した際の、「本を書くために働きだしたんじゃない」という本心と「でも本に書いてしまった」という事実の間で揺れる心の描写をはじめ、全編とても好感が持てる文章を書く人であった。
d0188185_10501151.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-11-03 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

イニシエーション・ラブ

乾くるみ (著)
★★★★☆
内容(「MARC」データベースより)
目次から仕掛けられた大胆な罠、全編にわたる絶妙な伏線、そして最後に明かされる真相…。80’sのほろ苦くてくすぐったい恋愛ドラマはそこですべてがくつがえり、2度目にはまったく違った物語が見えてくる…。

乾くるみ氏の本は「セブン」、「スリープ」、「リピート」に続いて4冊目。
非常に読み易い文章に大技・小技の聞いたストーリー展開が持ち味なのに全くそんな気配が無いまま物語の半分が終わって、後半の物語も微かな違和感はあるもののこれまた何ということもない物語の展開・・・。

「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」とか他にも興味をそそり立てるようなキャッチコピーがあったのを、運良く知らずに読み始めて読み終えたものだが、かえって知らないために全く油断しながら読んだのが良くなかったのかもしれない。
読後にどこがこの本の面白味のあるところかをインターネットで調べてみてやっと全ての仕掛けに納得したという始末。
d0188185_1016756.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-11-02 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

ことばから誤解が生まれる ~「伝わらない日本語」見本帳~

飯間浩明 (著)
★★★☆☆
内容紹介
誤解が生まれるのは日本語の運命!? 「辞書もお手上げ!」な誤解のメカニズムを、音声・文法・語義など7テーマに分けて分析・解説
第1章 「ムショクですか?」―音声から生まれる誤解
第2章 「部長も絵はお上手ですね」―文法から生まれる誤解
第3章 「塩ピーナッツは、お菓子じゃないよ」―語義から生まれる誤解
第4章 「先生はこちらにいらっしゃいますか?」―状況から生まれる誤解
第5章 「月がきれいですね」―表現意図から生まれる誤解
第6章 「…」「何か言うことがあるだろう」―話したくない
第7章 「世間をお騒がせし、おわび申し上げます」―決まり文句の両面

この手の本は言葉の言い回しや慣用句の誤用を数多く取り上げて、「本来の意味は逆だったが今では誤用の使い方の方が浸透してきて、辞書にまでその使い方が載っている・・・」というようなことが多いけど、この本は少し違っていた。
せっかく面白い事例があったので書き出そうと思ったのに、メモし忘れたので書けないのが残念。
d0188185_9455324.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-11-01 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)