勝五郎の読書雑記

<   2014年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧

日本漫画代表作選集 5 青春漫画

日本漫画家協会 (編集)
★★★☆☆
愉しかりし日々      永島慎二 (1978)
ひとりで歩く日の夏    真崎守 (1974)
雨霧            みやわき心太郎 (1973)
おせん           楠勝平 (1966)
やさしい人         阿部慎一 (1970)
浅草三文オペラ 代書向 後つぐお (1975)
蝉の時雨         村野守美 (1978)
オートバイ少女      鈴木翁二 (1973)
耳かき一杯の幸せ    村岡栄一 (1976)
犯す            大友克洋 (1976)
悲しき天使        宮谷一彦 (1970)
男おいどん        松本零士 (1971)

昭和40年~50年頃のいろんな漫画作家の意欲作が読める。
「おせん」や「蝉の時雨」などは志賀直哉の短編小説でも読んでいるような感じだ。
d0188185_14292591.jpg d0188185_14295740.jpg d0188185_1430616.jpg

d0188185_14285220.jpg

[PR]
by furomikan | 2014-08-24 14:44 | 読書雑記 | Comments(0)

ノー・シューズ

佐々木マキ (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
マンガ家デビューから『やっぱりおおかみ』などの絵本創作の背景や『ガロ』で出会った人々との交流までを綴った書き下ろしエッセイ「ノー・シューズ」。神戸の下町で過ごした幼少期を描いたエッセイ「ぼくのスクラップ・スクリーン」。珠玉のエッセイと共に不思議な1コママンガの連作「スカラマンガ」も収録!

すごくいい文章、印象に残る文章を書人だ。
「子供たちの遊び場は街のほかに、山と海があった。午前中、各自“肥後守”を携帯して鷹取山に登って遊び、帰って昼御飯のあと再集合して午後は駒ヶ林の海で泳ぎ、夕方連だって銭湯へ行き、早めに夕御飯を食べて夜は家族で近所の映画館へ行く。思えば何と充実した一日だったろう。」

上記は印象に残る文章の例で、この他にたくさんの良い文章があった。
子どもの頃のことをよく覚えているなと関心もした。
しかし一コマ漫画の「スカラマンガ」はひとつとして意味がわからなかった。
d0188185_1581014.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-21 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

リピート

乾くるみ (著)
★★★★☆
出版社からのコメント
もし、現在の記憶を持ったまま十カ月前の自分に戻れるとしたら――。この夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている、年齢も職業もバラバラの十人の男女。彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていきます。誰が「リピーター」を殺しているのか?
家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは――。ミステリ界の鬼才が、永遠の名作『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ傑作の登場です。

突然見知らぬ人から「この後、◯◯分後に△△で地震が起きますよ」という電話がかかってきて、そのとおりになる・・・。
という導入部分からアッという間に物語に引きこまれていく。
その未来を予言したのは本当に未来を知っているからなのか、あるいはまた何らかのトリックがあるのか。この点がどちらなのかが明らかになるまでがまず楽しい。
私が疑問に思う点以外にもたくさんの疑問点・論点を著者は並べて、物語をより一層論理的に進めようとする著者の姿勢が好ましい。

乾くるみの本はこれで三冊目。コンスタントに面白い。
d0188185_12463373.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-18 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

トチの木の1年

太田威 (著)
★★★☆☆
縄文人もその実を食べ、利用していたトチの木。著者の太田威さんは、山形県鶴岡の大山地区に居を構えて、地元山形や東北地方の自然写真を撮り続けてきました。なかでも特に、朝日連峰のトチ林や近年「ラムサール条約」に登録された大山の上池・下池などの自然の姿はもちろんのこと、そこにやってくる渡り鳥などの動物や昆虫、またそれらと人の暮らしのつながりにも目を配りながら、30年にもわたって写真で記録してきました。
この本は、そういう地道な取材を重ねてきた太田さんならではの、貴重な写真が数多く使われています。カタクリの花咲く早春から雪に埋もれる冬まで、トチ林の四季と人々の暮らしを追いながら、美しい写真と文で、トチの木と人との関わりを、子どもたちに語りかけます。

トチの木の花から取れるハチミツ(トチ蜜)のことや、イワナやマスをトチの葉と藁で包んで保存食の新巻にすること、石臼で挽いたトチの実ともち米を搗いてトチ餅を作ることなどが紹介されていた。
縄文の時代から人間にとって大切な木であったことがよく分かった。
d0188185_1241543.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-17 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

淡路島サイクリング ~ 扇湯(兵庫県淡路市岩屋)

台風11号で大荒れだった土日から一変して好天となった月曜日に19歳の息子と淡路島サイクリングへ出かけた。
ジェノバラインで岩屋について、そこから洲本、西に向かって湊で北上する約100kmのルート。
d0188185_157673.jpg
私が前を走っていると「もっと速く走りたい」というので先に行かせるとどんどん先へ行く息子が頼もしかった。

後半かなり疲れたけど、芝生の上で15分ほど午睡をしたらかなり体力が戻ってきた。
d0188185_15101589.jpg
明石大橋の下で記念撮影をしてから、憧れの扇湯へ。
d0188185_15112224.jpg
この「温泉」は伊達ではなく、ここのお湯は天然温泉と井戸水のハイブリッドだという。
d0188185_15581836.jpg
風呂屋の前で写真を撮っていると風呂あがりのおっちゃんが「明治からあるお風呂屋さんやで~」というので、余計にワクワク感が高まってきた。中でオカミさんに訊くと建物自体は昭和のものということだった。
小判型の浴槽の周りにグルリとタイル敷きの腰掛けがあって、そこに座って髪や身体を洗い、浴槽の湯で洗い流すシステム。
正面奥のタイル絵は風化(湯気化?)して絵が見えなかった。
d0188185_1519149.jpg
この大きな水鉢が水風呂だったらもっといいのに!
d0188185_15195146.jpg
浴室も脱衣場も撮りたいときにちょうどお客さんが切れたので、オカミさんは快く写真撮影をさせてくれた。
中央上段に見える額の絵はお客さんが「なんでも鑑定団に出したらエエのに」というくらいの年代物とのこと。
d0188185_1522915.jpg
5日焚いたら1日休みという6日間の営業サイクル。
d0188185_1523445.jpg

休みの日に当っていなくてよかった。
オカミさんおおきに!

(下の写真は扇湯の1kmほど北側にある銭湯、丸吉湯。去年改装したばかり。)
d0188185_15503275.jpg

明石に戻ってから名物の明石焼を、地元大阪に戻ってからは王将の餃子を食べて楽しい夏の一日が終了した。
[PR]
by furomikan | 2014-08-12 15:59 | 自転車 | Comments(0)

ライアー

大沢在昌 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
殺人の代償。それは、誰も愛さないことだった。優しい夫と可愛い息子。幸せな生活を送る妻の本当の顔は、対象人物の「処理」を専門とする政府組織の工作員。彼女にとって、家庭とは偽りだった。夫が謎の死を遂げるまでは…殺人機械だった彼女の、愛を知るための戦いが幕を開ける。

大沢在昌氏の本を読むのは初めて。とても読みやすいアクションハードボイルド小説だった。
人気作家であることは知っていたが、こんなに面白いとは思っていなかった。(子どもの時に殺人を行ったという設定だけは好きではない。)
語り手である主人公神村奈々の他、瀬戸圭子や栃崎、大場、それから駒形刑事、終盤に出てくる土田や小野など、登場人物が良い。
「嘘つき」というタイトルにしては、結構全員本当のことを言っている割り合いが高い。
d0188185_14493769.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-11 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

掏摸(スリ)

中村文則 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の切なる祈りとは…。大江健三郎賞を受賞し、各国で翻訳されたベストセラーが文庫化。

どんな形で物語の山場が来るのかと思いつつ、ワクワクしながら一気に読み終えた。
スリの手口の細かな描写は巻末の参考文献を見て納得。
でも、文庫版のあとがきは読みたくなかったな。
d0188185_1422457.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-08 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

短編を七つ、書いた順

片岡義男 (著)
★★☆☆☆
作家生活40周年 書き下ろし
収録作品:せっかくですもの/固茹で卵と短編小説/花柄を脱がす/なぜ抱いてくれなかったの/エリザベス・リードを追憶する/ある編集部からの手紙/グラッパをかなりかけます

読んでる時だけでも楽しめればと思って手に取ったが、全く作品の良さが見い出せず。
片岡義男さんのファンはこの本のどのようなところを楽しむのだろうか?とりとめのないストーリーそのものなのか、物語の中で起きる少し変わった出来事なのか、気の利いた風のセリフなのか、丁寧な服装の描写なのか。
d0188185_13575462.jpg
[PR]
by furomikan | 2014-08-02 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)