勝五郎の読書雑記

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70歳のロードバイク

長尾 藤三 (著)
★★★★☆

50代・60代・70代の自転車初心者を自転車(著者に習えば「ジテンシャ」)ワールドに引き込もうとする意図で書かれた本。
そしておそらくこの目的はかなり高いレベルで達成されている。

いや冗談ではなくこの本は、著者が自分の体験しているすばらしく素敵な自転車の世界を真剣に多くの人に紹介したいと思って書いた本で、繰り返しになるがかなり高いレベルでその目的を達成している。
多くのいろんな人に紹介したい本だと思った。
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by furomikan | 2011-12-30 21:49 | 読書雑記 | Comments(0)

息子と京都へ

こないだの日曜日に冬休みでクラブ活動が休みになった息子と自転車で京都まで走った。

此花から国道2号線を経由して淀川沿いをヒタ走り、途中で国道171号線に入り、3時間弱で京都市内へ。
五行で“焦がしラーメン”を食べたあと、二人ともあんまり観光に興味が無いので、即今回の大目的である国の登録有形文化財に登録されている銭湯・船岡温泉に向かった。ここは日替わりで男湯・女湯が入れ替わるようで、この日は前に入った時と違う方に当たった。露天の岩風呂の横に水風呂とサウナがあるこちらの方が良かった。至極のんびりできた。

湯上りに果物屋さんでみかんを4つ購入し、公園で息子とみかんを2個ずつ食べた。
公園では小学一年生くらいの男の子がお父さんとキャッチボールをしていた。キャッチボールのあとその父親は左手にグラブをはめたまま、右手に短いバットを持ってノックをしていた。返球を左のグラブで受けそのままグラブでトスしてまた右手で打っていた。合理的なやり方だ。

小さい頃によくキャッチボールをした息子も高校一年まで育ったが、今も私の趣味の自転車に素直についてきてくれて嬉しかった。
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by furomikan | 2011-12-28 21:32 | 自転車 | Comments(0)

プリズム

百田 尚樹 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
「僕は、実際には存在しない男なんです」
世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年はときに攻撃的で荒々しい言葉を吐き、ときに女たらしのように馴れ馴れしくキスを迫り、ときに男らしく紳士的に振る舞った。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつして彼に惹かれていく。しかし彼の哀しい秘密を知った聡子は、結ばれざる運命に翻弄され―。

百田さんの小説はとても読みやすい。ついこの前読んだ円城塔氏の本のように気取った文を書こうとするのではなく、読んでいて楽しい大衆小説を目指しているのだろう。
今回のこの本は期待に反してあまり面白くなかったが、ずっとこれからも読み易く良い小説を書いて欲しい。
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by furomikan | 2011-12-23 17:36 | 読書雑記 | Comments(0)

銀杏のじゅうたん

日曜日、息子の買い物に自転車で付いて行った帰りの靱公園。
写真撮るから止まってくれと息子に言ったら「ブログに載せんの・・・? フッ」と鼻で笑われた。
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by furomikan | 2011-12-22 23:59 | 自転車 | Comments(0)

森田芳光監督の「の・ようなもの」と「家族ゲーム」

「の・ようなもの」 (1981年)
古典落語の修業に励む二ツ目の落語家、志ん魚(しんとと)は23歳の誕生日、初めてソープランドに行く。そこで出会ったソープ嬢エリザベスと惹かれあい、デートを重ねるようになる。そんなある日、志ん魚は女子高の落研からコーチの依頼を受けた。そして部員の一人、由美とのデートにこぎつけたが、由美の父親の前で一席噺をしたところ、ちっとも面白くないと言われ、大いに傷ついてしまう。その頃、先輩の落語家志ん米(しんこめ)の真打ち昇進が決まる。先輩の昇進を喜ぶと同時に取り残されたような気持ちの志ん魚は、その夜仲間と将来の夢を語り合うのであった・・・。d0188185_23575497.jpg
秋吉久美子と伊藤克信
「家族ゲーム」 (1983年)
息子の高校受験のためにと雇った風変わりな家庭教師がやって来たことで一家に巻き起こる騒動を描いた傑作ホーム・コメディ。現代家庭の抱える問題をシュールなタッチでユーモラスに描く。横一列に並んでの食事シーンなど斬新な表現手法が話題を呼んだ。出来のいい兄とは反対に、問題児の中学3年の弟・沼田茂之。高校受験を控えて、家庭教師としてやって来たのは三流大学の3年生でなぜか植物図鑑を持ち歩く吉本勝という奇妙な男だった・・・。
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私の兄は中学生の時にザ・ビートルズの「HELP」を聞いて雷に打たれたらしいが、同様に私は高校2年生の時に試写会でみた「家族ゲーム」に天啓を受けた。
この映画を見て映画監督の仕事が何であるか、演出家という人はどんなことをする人なのかが明確に分かった。

「家族ゲーム」に受験生の父親役で出演した伊丹十三氏は森田監督の映画への取り組みを傍で見て同じく天啓を受け、「お葬式」などの映画を撮ったはずである。伊丹十三の映画はいずれもすごく「汚い」が、森田監督のこのふたつの映画は映画への愛情があふれていて、映画を作る喜びの光を放っている。

少し前「切腹」という日本映画の巨星のような映画を紹介したが、この2つの映画もまた日本映画の巨星である。
ふたつもの名作を残した森田監督は非常に偉大で、私は敬愛してやまない。

森田監督のご冥福をお祈りします。
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by furomikan | 2011-12-21 23:58 | その他 | Comments(1)

これはペンです

円城 塔 (著)
★★★☆☆
内容紹介
叔父は文字だ。文字通り――。文章の自動生成装置を発明した叔父と、存在しない街の鮮明な記憶を持つ父。書くこと、読むことの根源を照らし出す双子の物語。

内容(「BOOK」データベースより)
文章の自動生成装置を発明し、突飛な素材で自在に文章を生み出す叔父と、その姪の物語「これはペンです」(芥川賞候補作)。存在しない街を克明に幻視し、現実・夢・記憶の世界を行き来する父と、その息子を描く「良い夜を持っている」。書くこと、読むことの根源を照らし出し、言葉と人々を包み込む2つの物語。

2つ目の「良い夜を持っている」の方が面白かったが、しかしどちらもはっきり言って読んでいてよく意味がわからなかった。
著者が男性か女性かも分からなかった。(調べて男性と分かった)
おそらく文章の自動生成装置によって自動的に書かれたものを装っているのだろう。

感想は
7割 不可解
2割 着想の面白さ
1割 惜しい!
というような感じか。

あと1冊読んでみようかと思っているが、もしもおんなじような作品なら非常に残念だ。その時再び書こう、惜しい!と。
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by furomikan | 2011-12-20 22:57 | 読書雑記 | Comments(0)

天の夕顔

中河 与一 (著)
★★★☆☆
本当にあの人だけは愛しつづけました──〈わたくし〉が愛した女には、夫がいた。学生時代、京都の下宿で知り合ったときから、〈わたくし〉の心に人妻へのほのかな恋が芽生え、そして二十余年。二人は心と心の結び合いだけで、相手への純真な愛を貫いた。ストイックな恋愛を描き、ゲーテの『ウェルテル』に比較される浪漫主義文学の名作。英、仏、独、中国語など六カ国語に翻訳された。


「空には琴座のベガが、十字になって青白く、月のようにひかり、わたくしが手を離すと、今度はあの人が、強く、もつれるように握りしめたのです。」

これは新潮文庫の37ページの一節だが、こんな調子の文章が続く。(読点が多いネ。松本清張よりは気にならなかったが。)
ストイック&ストーカーチックな恋物語。
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by furomikan | 2011-12-15 23:22 | 読書雑記 | Comments(0)

彰義隊

吉村 昭 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
彰義隊の精神的支柱であった上野寛永寺山主の輪王寺宮能久親王。はからずも“朝敵”の盟主となった輪王寺宮の苛烈な生涯を中心に、維新の真実に迫る壮大な長篇歴史小説。

彰義隊の上野での戦争に焦点が当てられた小説と思っていたが、名は体を表していなかった。
ただこの題名については吉村昭氏も読者から疑念が寄せられるのを予測していたのか、あとがきに説明書きがあった。

上記の「内容」にある通り、輪王寺宮能久親王(北白川宮能久親王)の鳥羽伏見の戦い以降の半生を描いたもので確かに苛烈な人生であったが、吉村昭の小説のような感じがしなかった。山岡鉄太郎が登場するあたりで面白くなってきただけに、残念。
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by furomikan | 2011-12-13 23:47 | 読書雑記 | Comments(0)

石見湯(大阪市此花区四貫島)3

久しぶりに明るい浴室でゆったりと本を読もうと訪れた石見湯が廃業していた。
ここ最近地元の銭湯では庚申湯にかかりっきりになっている間に、私に何の断りもなくひっそりと且つ唐突にあっけなく。
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往時の写真で追悼したい。
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もう一度このイスに座りたかった。
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バイバイ、石見湯。
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by furomikan | 2011-12-11 20:19 | 銭湯 | Comments(2)

「心がゆったり ふるさとの銭湯絵」

明日、12/10(土)の午前9:30~10:00、NHKの「課外授業 ようこそ先輩」で銭湯絵師の中島盛夫氏が登場されます。
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/next.html
http://www.telecomstaff.co.jp/blog/nowmaking/001690.php

銭湯好きな方へのお知らせで~す。
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by furomikan | 2011-12-09 08:10 | その他 | Comments(0)