勝五郎の読書雑記

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とんでもなく役に立つ数学

西成活裕 (著)
★★★☆☆
出版社/著者からの内容紹介
教科書からリアルな世界へ。わかりやすくて誰でも使える!
本書は、「数学で世界をより良くしたい」と本気で考え、実際に取り組んでいる東大教授・西成活裕が、高校生とともに、数学を使って世の中の問題を解決していこうと、アイディアを展開していく4日間の授業を収録したものです。
スローモーションで未来を予測する、人間の複雑な行動をシミュレーションする、身の回りのイライラ渋滞、人間関係のトラブル、300万人メッカ巡礼の事故に立ち向かう--、
そんな"教科書からリアルな世界へ飛び出した、数学の世界"をご案内します。
楽しくイメージをつかめる、大事なことだけ頭に残る解説。
公式が大事、無機質で機械的......そんな数学のイメージがガラリと変わります。

新潮選書で「渋滞学」という本も書いている著者は数学、その中でも微分という武器を使っていろんな事象を解決したいという強い思いを持っている。車の渋滞をどのように数学的に解決するのか、その考え方がこの本でも紹介されており、とても楽しく読めた。(でも大部分の数学的な説明には難しすぎてついて行けなかった・・・)

この本では同じような考え方で、例えば東京マラソンでの3万人のスタート場所での並ばせ方、つまりどんな密度で並んでもらえば全員スタートするのに最も時間が短くなるかも高校生相手に説明していた。

毎年300万人が集まるメッカ巡礼での圧死事故などの惨事を減らすためにサウジアラビアでは世界から10名のブレーンを集めて群衆コントロールに関する研究をしているらしいが、この著者もこれまでの研究実績を買われてそれに参加しているという。ホンマに実社会に役立ててるんや。
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by furomikan | 2011-10-31 00:50 | 読書雑記 | Comments(0)

第二末広湯(大阪市淀川区新高)

昨日、子どもの野球の試合が江坂の近くであり、自転車で行った帰りに阪急三国駅と神崎川駅の中間にある末広湯(正式名は第二末広湯)へ行ってきた。
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ここの銭湯はトイレが浴室の中にあるのと、深浴槽にジェットバスの噴射口が3つある棒が立っているのが変わっていた。
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タイルの洗面台や
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浴室入口右のマグネット式身長計、
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脱衣場にある2つの古い木のベンチなど、ことごとく深い味わいがあった。
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女湯側にいたオカミさんに銭湯内の写真を撮る前に「写真撮っていいですか?」と尋ねると、「あっ、はいはい」と仰った。
しかしその後、男湯側に来て番台前の雪印牛乳の冷蔵庫の上あたりをゴソゴソされている。それから「はい、どうぞ」と言われるのでそっちを見ると販売下着類の入ったガラスケースのカギを開けておられた。
「写真撮っていいですか?って言ったんですよ」と少し大きな声で言うと「あー、そうですか。シャツ取るのかなと思いました・・・」とのことで、チグハグの原因が分かってふたりで笑った。(ガラスのシャツケースはタイルの洗面台の写真に写っている)

熱めの湯で、とても気持よかった。
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江坂から三国へ行く途中、他にも味わい深い入口の銭湯があった。
写真にとれていないが、この高須温泉は入口のあたりの造りが特徴的だった。
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こちらの三国温泉は煙突が無ければ到底見つけられるような銭湯ではない。
入口の番台横から少し覗かせてもらったが、第二末広湯よりも立派な神棚があった。
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by furomikan | 2011-10-30 08:59 | 銭湯 | Comments(2)

作家の遊び方

伊集院 静 (著)
★★★☆☆
内容紹介
長嶋茂雄、松井秀喜、武豊など一流スポーツ選手たちとの交友や酒場で出会う愛すべき人々との触れあい。そして、多い時は年に半分近くは海外にいるという著者が語る旅の記憶と風景。また、趣味のゴルフ、カジノ、麻雀、競輪、美術鑑賞など、一流の作家であり、一流の遊び人でもある著者が、豪放磊落な日々を語るエッセイ集。

週刊大衆の連載コラムをまとめた本。読者層がそうであるためなのか毎回競輪を中心としたギャンブルの話題が含まれる。
銀行で50円を両替してもらえなかった(してもらわなかった)話が面白かった。
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by furomikan | 2011-10-30 00:48 | 読書雑記 | Comments(0)

背中の勲章

吉村 昭 (著)
★★★☆☆

太平洋戦争中、アメリカ軍の2人目の捕虜になった男の話。
捕虜は背中にPW=PRISONER OF WARの刻印の入った服を着させられるところからこの題名。
こういう本は読んでおいた方がいい。

読んだのは「吉村昭自選作品集 第三巻 ~背中の勲章・逃亡・海の柩・総員起シ~」で、同じく収録されていた「海の柩」も興味深く読んだ。戦時中の狂気がここでも描かれている。
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by furomikan | 2011-10-29 00:29 | 読書雑記 | Comments(0)

フロ屋のおきて (1)・(2)・(3)

藤谷 みつる (著)
★★★☆☆
昭和2年創業の朝日湯。(中略) これまでに、津軽三味線の演奏会をはじめ、落語独演会、童話朗読会、紅茶を楽しむ会、日本酒についての話や試飲、さらに、日本酒風呂に入る企画など、毎回ユニークな試みが話題となっています。
 経営者の小林ゆかりさんは、藤谷みつるのペンネームで、かつてプロの漫画家としても活躍。朝日湯での出来事をモチーフにした作品『フロ屋のおきて』(集英社)には、小林さん自身が経験した、お風呂にまつわるエピソードが、楽しく描かれています。残念ながらこの作品は現在書店では販売されていませんが、朝日湯の休憩室の本棚に単行本が並んでいます。ぜひ一度、朝日湯のお風呂に入って、その後、のんびりと休憩しながら、漫画を読んでみませんか。
「商工とやま」平成18年12月号より)

町田忍さんの「銭湯遺産」の巻末の参考図書に載っていた。
大阪市立図書館で調べると全7巻のうち1~3巻目だけ所蔵されていたので早速借りて読んだ。

実話に基づいたことだと分かるようなリアルなエピソード満載で1巻目を楽しく読んだが、2巻目の初めにいきなりアライグマがアルバイトで働き出すことになり、ちょっとついていけなくなりそうになった。読み進むうちに気にならなくなってきたが、しかし何やこのアライグマは??
主人公のふぢ子が可愛らしく、4巻目以降の研三との関係の進展が気になる。
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by furomikan | 2011-10-28 00:38 | 読書雑記 | Comments(0)

高熱隧道

吉村 昭 (著)
★★★☆☆
本の内容
黒部第三発電所——昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。

生麦事件」の項で「これまで読んだ吉村昭作品の中で一番面白かった「漂流」を超えた面白さ」と書いたが、「漂流」は決して「生麦事件」に劣っていない。それは読んでいて、困難の中にも幾つもの希望・喜びがあったからで、これは「生麦事件」でも同じだ。

しかしこの「高熱隧道」。名作の誉れ高いが大自然の脅威と軍国時代の狂気だけで辛さとやるせなさしかない。こういう作品は吉村昭の著作には多いが、この作品はひとつ突出している。
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by furomikan | 2011-10-27 00:18 | 読書雑記 | Comments(0)

2011年10月26日の「地球防衛家のヒトビト」

朝日新聞の4コマ漫画の中では園山俊二さんの「ペエスケ」についで面白い。
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そろそろ浪速区のラジウム温泉へ行こう。
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by furomikan | 2011-10-26 22:05 | その他 | Comments(0)

七ッ石温泉(大分県別府市荘園)

如意輪温泉を出てフラフラになりながらも自転車を漕いでどこへ向かおうかと少し悩んだ。
もう完全に体はお風呂を欲しがっていない。・・・どうするか。温泉道の探求者のように数を狙うか?カッコ悪いぞ。どうする?
と考えながら、やっぱり別府なんてそれほど簡単に何度も来られる所ではないと考え最後にあと1軒だけ入ろうと思い、名前でこの七ッ石温泉を選んだ。「七ッ石って何や!?」とは全く思わなかったが、いい名前だと少し思った。
山の方にあることはウスウス感づいていたが、これほど山の上にあるとは思っていなかったのでかなり辛かった。でも電動アシストに助けられ、何々高校の横を過ぎつつ山を漕ぎ進んだ。
「荘園」という地名はここへ来るまで知らなかったが、ちょっと歴史を感じさせるいい名前ではないか。
やっと温泉の前まできたが、まさかこんな見事な稲荷神社の中にあるとは思ってもいなかった。
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外側の趣きある佇まいとは逆に、温泉建物は何の風情もない姿だった。しかし、その中に入るとなかなか面白い貼り紙がいっぱいで、ちょっとワンダーランドな感じだった。写真を1枚も撮らなかったのは失敗だ。d0188185_13344090.jpg
お風呂の温度は38度。何で分かるのかというと、湯船の手すりに水温計が付いていたから。
(下の写真ではギリギリ写っていない)
いくら湯疲れをしていても38度ではヌルすぎる。左下に写っている蛇口から熱い湯が出るので徐々に湯温を上げていったが、壁かどこかに「蛇口を閉め忘れると2時間で湯が枯渇するよ」というようなことが書かれていた。私は疲れてヘトヘトになっている私自身が信用できず、「もしも締め忘れたら!」と考えると怖くなって湯温が39度にならないうちに湯を止めた。
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お風呂上りに待っていたのは下り坂。風がとても清々しい。
海に向かって下って行く時に右側に見えた山はダイヤモンドヘッドのような形をしているなと思ったことを今思い出した。

別府の駅に着き、自転車を返してから別府高等温泉の前に来た。今回の別府滞在で何度となくその前を通ったがまだ入っていないこの別府高等温泉は今度また来る時まで取っておこうとやり過ごし、中津で食べられなかった中津唐揚げを買って傍の公園のベンチで食べた。
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by furomikan | 2011-10-25 00:15 | 銭湯 | Comments(0)

如意輪温泉(大分県別府市南須賀)

自転車で一度通り過ぎてしまった。
今回入った別府の銭湯の中でもっとも場所がわかりにくく、最もボロかった。
左側の発泡スチロールの蓋的な板には「ココが如意輪温泉」というようなことが書かれてあった。かなり薄れていたが、右側の鉄柱に小さな温泉マークがあったのでお風呂であると確信が持てた。
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ボロいだけではなく手入れもあまりされていないようだった。(あっ、同じ意味か・・・?)
入湯料100円の表示はどこかにあったが、箱も何もなくどこにお金を置けばいいのかも分からなかった。
女湯に誰かひとり入っている様子だったので、後でその人の出る頃合いをみて聞いてみようと思いまずは風呂に入ることにする。
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お湯は少しぬるめで、今日幾つもの温泉に入ってきた身には適温だったが、湯疲れというのか、もう気怠い感じで湯に浸かっていたところ、爽やかな「こんにちは!」という声とともにキビキビした動きの青年が入ってきた。
ちょうど良かったので100円を置いておく場所を尋ねると、「どこでもそのへんに置いておいてください!」という。
一般客のような感じではなかったから、さては常連客かと思って、「ここへはよく入りにきはるんですか?」と聞くと、「ここのもんです。僕のおじいちゃんがここの温泉を始めました!」という。

お兄さん、もっとおじいさんの残してくれているこの如意輪温泉を大切に守っていってください。君なら出来る!
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by furomikan | 2011-10-24 21:54 | 銭湯 | Comments(0)

市の原共同温泉(大分県別府市新別府)

亀川筋湯温泉を出た後、亀陽泉(別府市亀川中央町)をパスし、
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競輪温泉(別府市亀川東町 別府競輪場内)もパスし、
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鉄輪むし湯(別府市鉄輪上)の足蒸しを10分ほど楽しんだ。
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その後、鉄輪温泉の高温蒸気による蒸し料理「地獄蒸し」を体験。
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近くのスーパーで購入した白菜・なすび・モヤシ・シシトウ・トウモロコシ・卵・鶏肉・サンマ・エビ・亀の手・ウインナーなどのいろんな食材を貸し釜店の女将さんの指導のもとにきっちり蒸し上げてポン酢や塩コショウ、カボス、激辛の味噌だれなどつけていただく。
うどんやチーズなども美味しかった。
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食後は引き続き電動アシスト自転車を漕いで、まっちゃんお薦めの市の原(いちのはる)共同温泉へ向かった。
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無人小屋の温泉の建物の斜向かいのストアで入浴券を購入する。
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購入した入浴券は浴室内の所定の釘に突き刺す。d0188185_1322731.jpg
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湯温はちょうど良く、長閑な掘っ立て小屋でゆったりと天然温泉を楽しめたが、始終私ひとりで、この温泉の関連で行った会話は入浴券を購入したストアの奥さんと交わした数語のみ。
おそらくその為だろう、いくら激渋のこの類稀な市野原温泉であってしても、結果的に私の印象は薄い。d0188185_1321052.jpg
まっちゃんのこの温泉のレポートを見返して分かったが、「市の原共同温泉」の看板は新しくなっている。d0188185_13221852.jpg
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by furomikan | 2011-10-23 05:12 | 銭湯 | Comments(0)