勝五郎の読書雑記

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師匠は針 弟子は糸

古今亭 志ん輔 (著)
★★★★☆

内容説明
「この人の弟子になる!」。高校生の決断はアッという間だった
師匠志ん朝が逝ってはや十年。30年間の師弟関係を描く鎮魂歌!
弟子志ん輔は、今の心境をこう綴る。
〈2001年10月1日、師匠古今亭志ん朝の死はわたしに重く辛くのしかかってきた。ところが、悲しみとは裏腹にわいてきたあの解放感はいったいなんだったのか。師匠への敬愛の強さだけ呪縛もあったのではないだろうか。師匠の死によって「その縛りから解き放たれた」。そう感じたのだろう。師匠への「不遜な思い」への償いは「追善」でしかなかったし、その方法がひたむきに稽古することだった。あれから10年を迎える今、わたしは57歳になった。最近ようやく嘘をつかずに本心を明かしても誰に憚ることのない覚悟が出来たのかも知れない〉

東奔西走、昨年の行動をマメに記録した「ケータイ日記」を併録。
噺家はとにかく忙しい。

今高校生の長男が幼稚園児だった頃にNHK教育テレビの「おかあさんといっしょ」に出ていたのがこの志ん輔さん。息子は「のりもの探検隊」を熱心に見ていた。
テレビに出てはいたが、こぶ平(現林家正蔵)さんなどのようなテレビ芸人っぽさがなく当時から印象がよかった。
高座を初めてみたのは6年ほど前の上野鈴本の夜席トリで、その時に聴いた「幾代餅」は今も心に残っている。(立川流の重~い紺屋高尾よりもサラッと聞かせる古今亭の幾代餅)

その志ん輔さんが師匠古今亭志ん朝などについて綴ったエッセイに、「ケータイ日記」を加えたのが本書。ただ「加えた」と言ってもボリュームではこの「ケータイ日記」の方が主でエッセイは従。
・立ち食いそばの昼食が多い
・モスバーガーやバーガーキングも好き
・昼食は大盛りを頼むことが多い
・電車の乗り継ぎ間違いや乗り過ごしなどが多い
・入門から40年近くたった今でも日々熱心に稽古をしている(ひとりでカラオケボックスで!)
・奥さんと仲良し(でも時々弟子や娘さんのことで口論も)
・娘さんの不登校などの問題を抱えている(抱えていた)
・コーヒーを飛行機の座席でこぼす
・夕立勘五郎をよく高座にのせていた
・チェーホフを読む
など、志ん輔さんの日常が具に描かれていて、ひとりの落語家の「ヨイショ」しない、真摯な日常生活がよく分かった。
平野甲賀さんの装丁がまたいい。
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by furomikan | 2011-06-26 20:25 | 読書雑記 | Comments(0)

新しい自転車

苦節半年以上、待ちに待った新しい自転車が今日やっと来た。
妻や子ども達に乗り易いようにMサイズにしたが、志ん朝178cmの私が乗っても小さくなさそうだった。
早くペダルを買わないといけない。でもまた週末はいやな雨。
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ここ2~3日体調の悪かった妻は今日突然後輩が亡くなったり突然仕事を辞めてきたりと大変な一日だったようだが、私としては今日はすごく嬉しい日になった。
しかし10日ほど前にノートパソコンのキーボードにビールを零したおかげでここのところキーボードの一部がネトネト粘りついて気分が晴れない。メーカーに問い合わせると修繕には2万円もかかるそうなので我慢して使い続けよう。
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by furomikan | 2011-06-23 22:41 | 自転車 | Comments(2)

プレゼント

父の日のプレゼントですごくうれしい物をもらった。

銭湯好きの私についてよく一緒にお風呂屋さんに行ってくれていた末の息子(10歳)が長湯を嫌って一緒に来てくれなくなって久しいが、その子が、その嫌な銭湯に我慢して付き合ってやろうという便利な券をこのたび発行してくれた。
(しかもオリックスバファローズのT-岡田選手の写真入り)
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15回しか発動できないが、
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使い切ってしまっても同じカードをあと2回追加発行してくれるので、合計45回も銭湯に同行してくれることになる。
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2~3年前の父の日に、同じくらいの歳の娘がお弁当を包む布を拵えてプレゼントしてくれた時もすごく嬉しかったのを思い出す。

それはそうと、生産遅れで納品が延びに延びていた新しい自転車がようやくやってきそうな感じになってきた。
プレゼントを待つ子どもの気持ちがよく分かる。
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by furomikan | 2011-06-21 00:58 | 銭湯 | Comments(0)

語感トレーニング――日本語のセンスをみがく55題

中村 明 (著)
★★★☆☆
内容紹介
〈正確〉なだけでは物足りない!「快調」「好調」「順調」、もっとも調子がいいのはどれ? 「過日」「先日」「この間」、どう使い分ける? 誰もが思いあたる、「些細」だけれど「瑣末」ではない日本語の感触の違いを、語感研究の第一人者が解説する。Q&A形式で楽しく読める、〈伝えたい思い〉を〈適切なことば〉で届けるための55のヒント。

山形県鶴岡市に生まれた70代のおっちゃんの感じる語感と自分の語感があんまりずれていないことが確認できた。


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by furomikan | 2011-06-16 00:06 | 読書雑記 | Comments(0)

嗚呼 愛しき自転車乗り

ドロンジョーヌ恩田 (著)
★★★☆☆
内容紹介
自転車専門誌「バイシクルクラブ」の人気連載「愛しき自転車乗り」に書き下ろしを加えたドロンジョーヌ恩田の処女作です。
自転車初心者から、ディープな自転車乗りへ変貌を遂げたドロンジョーヌが贈る、自転車にまつわるお笑いが蠢く1冊!!
●イラストでつづる愛しき自転車乗り
●ドロンジョーヌがおくる誘惑の自転車官能小説“自転車性活”
●巻末付録“自転車ブログ”

ちょっと下品なのが残念。せっかく別嬪さんやのに。かわいらしい絵も描けるのに。
でもその下品の線上にある自転車官能小説“自転車性活”のダブルミーニングづくりの上手さには脱帽。
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by furomikan | 2011-06-13 23:10 | 読書雑記 | Comments(0)

バファローズ 対 ジャイアンツ

昨日は7連勝中のオリックスバファローズの試合を見に、末の息子と二人で自転車漕いで大阪ドームへ行ったが、残念ながら先頭打者の亀井に本塁打を打たれ、そのまま勝ち越せずに連勝ストップ。
(下の写真は9回裏の最終打者田口壮への最後の投球。この後サードゴロで試合終了。)d0188185_2210475.jpg

今日は朝に舞洲へちょこっと走りに行き、午後は早くから銭湯でのんびり。(此花区の石見湯)
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その後、衛星放送でバファローズ対ジャイアンツの野球観戦。8回裏の北川の勝ち越し2点本塁打で勝利!
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by furomikan | 2011-06-12 22:23 | その他 | Comments(0)

石ひとすじ

左野 勝司 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
歴史の巨石に挑み続けた半生―唐招提寺等の修復、飛鳥の石像物の復元、石舞台古墳巨大石室の実験考古学、高松塚古墳石室の解体、モアイ像の復元、アンコール遺跡の修復事業など石職人の意地と誇りをかけた人生を赤裸々に語る。

なぜこの本を手に取ったのかよくわからないが、これは1943年生まれの奈良の石工(いしく)のオッサンの自伝で、文章自体や文章構成のまずさを差し引いても、読んでよかったと思う。

19歳でヨーロッパやインド・スリランカなど石文化の発達していた国々へ石について勉強するために海外へ出かけたという。ルーブル美術館では館内の名画・美術品よりも石階段などの補修工事の方に目を奪われ、ついフランスの石職人に一回自分にも石(大理石)を割れせてくれと言って割った石が思いの外うまく割れて、感心したフランスの親方がアルバイトに雇ったというような武勇伝もあった。

読み進めるうちに、唐招提寺のすごく偉い坊さん(森本孝順長老)とずいぶん深い付き合いをされて師と仰いでいたり、イースター島のモアイ像やカンボジア・アンコール遺跡の修復をしたり、石舞台古墳の実験考古学に参加したり、極め付きは高松塚古墳の石室の解体を指揮したりと、石業界ではとんでもない業績を残してきているオッサンのようだった。
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by furomikan | 2011-06-12 11:35 | 読書雑記 | Comments(0)

ブラック・ジャック (1)・(2)・(3)・(13)・(14)・(15)

手塚 治虫 (著)
★★★★☆

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1・2巻目ではブラック・ジャックの登場、ピノコの登場、本間先生の最期、ブラック・ジャックの愛した女性(如月恵)、ブラック・ジャックに顔の皮膚を提供してくれた友だち(タカシ)などやはり最重要な話が多く、その他、人面瘡の話、寿司職人の腕の話、注射針が血管を巡る話、シャチが治療代として真珠などを持ってくる話、息子の治療代を一生かかって支払う母親の話、ハリ師琵琶丸の話、など心に残る名作が多い。

よくも少年チャンピオンに週1回のペースでこれほどの高品質なマンガを書き続けられたなと感心する。
ハッピーエンドで終わる回だけではなく、医療や現代人に対する絶望感、自分の力量に対しての失望感で終わってしまう回も少なくなく、また当時の多くの子ども達もそれをよく受け止めていた。
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by furomikan | 2011-06-12 11:12 | 読書雑記 | Comments(0)

パズル学入門

東田 大志 (著)
★★★☆☆
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内容紹介
「ビラがパズルの人」として注目を集める著者による画期的なパズル解説書。パズルとは何か、世界で最も古いパズルは何か、パズルにはどんな種類があるのか、時代の最先端をいく最新パズルとは? などなど、パズルの魅力に迫ります。著者作成のオリジナルパズル満載。パズルの作り方も特別に伝授します。

1984年生まれの著者は日本初のパズル博士を目指してオリジナルパズルをいろいろ作っているが、美しいのはこれ(右側)。
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答えはひと通りしかありません。難しくないのでぜひお試しを。
(有名な左側の”SEND MORE MONEY”は著者の作品ではありません。)
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by furomikan | 2011-06-06 22:07 | 読書雑記 | Comments(0)

明るい自転車相談室

疋田 智 (著), ドロンジョーヌ 恩田 (著)
★★★☆☆
内容紹介
全国の読者から集められた、自転車にまつわる疑問・難問・どーでもいい質問に、自転車ツーキニスト・疋田智と妻(サイ)クリスト・ドロンジョーヌ恩田がズバリ回答するQ&A。

「1997年に米国泌尿器科学会がボストンで行った調査では、男性サイクリストのうち中程度~完全なEDである者は4.2%、ランナーの場合は1.1%だったそうだ(ロサンゼルスタイムズ紙)」とか「360km以上の自転車イベントに参加した、もともとEDのない男性463名のうち、1週間後にEDの状態だった人が4.2%、1ヵ月後もEDの状態だった人が1.8%もいた」という情報が載っていて少し戦慄した。
でも私の場合はそんなに熱心に自転車に乗らないので、大丈夫か・・・。
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by furomikan | 2011-06-05 21:55 | 読書雑記 | Comments(2)