勝五郎の読書雑記

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ベルリン飛行指令

佐々木 譲 (著)
★★★☆☆

<内容(「BOOK」データベースより)>
ドイツが入手した日本の最新鋭戦闘機のデータは、まさに驚愕に価した。ほどなく二人の札つきパイロットに極秘指令が下る。ゼロ戦を駆ってベルリンへ飛べ―日米関係が風雲急を告げる昭和十五年、英国情報網をかいくぐって銀翼が乱気流を切り進む…。

ずいぶん前に読んだ吉村昭の小説「深海の使者」は第二次世界大戦中に同盟国のドイツとの交信を図るために潜水艦を大西洋まで海路(海中路?)派遣する話だったが、こちらはその空路版。

台湾やベトナム、さらに英国統治下のインドで2ヵ所、中東、トルコを経由してドイツまで向かう計画。ドイツからのゼロ戦派遣の要請を受ける段階から、経路の組み立て、実際の経由地の確保交渉、実際にゼロ戦に乗り込む飛行機乗りの人選などが描かれている。吉村昭は事実を綿密に調べ上げて記録を読み易く小説風に書き上げているという感じなのに対し、佐々木譲のは普通の小説風なのでより読み易い。

しかし今更ながら戦争とは大変なことだなと思う。
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by furomikan | 2011-03-31 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

定本 啓蒙かまぼこ新聞

中島 らも (著)
★★★☆☆

ときどきハッとするような文章に出会うので中島らもが好きだ。
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by furomikan | 2011-03-30 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

中島らも

2日目夜のバリ島到着後から翌明け方まで雨。3日目の朝からはほぼ快晴で、ほとんど子どもたちとホテルのプールで過ごす。
この日は高校~大学時代に雑誌「宝島」や「プガジャ」でよく見た中島らもによるカネテツデリカフーズの奇妙な広告を再編集した本を読む。(そういえばよみうりテレビの「どんぶり5656」よく見たな・・・。)
6泊8日の旅行期間中、気が緩みすぎてほとんど写真を撮らなかった。俺はアホや!
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by furomikan | 2011-03-29 23:59 | その他 | Comments(0)

台湾自転車気儘旅 世界一屋台メシのうまい国へ

石田 ゆうすけ (著)
★★★☆☆

世界中で自転車を漕いでいる著者が美食を求めてゆったりと台湾を一周する。日本と違って台湾は車が右側通行だから島を左回り(反時計回り)で進む。

程よい甘さの茹で小豆を牛乳を凍らして繊細に削った氷の上にかける。何とうまそうなカキ氷!
その他、すごく美味しそうな台湾の安いがたくさん載っていて、きっといつか自転車を持って台湾へ行こうと私は思った。
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by furomikan | 2011-03-28 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)

ガジュマルの木

久しぶりのバリ島旅行。
初日はジャワ島中部にある古都ジョグジャカルタまで足を延ばしてボロブドゥール寺院遺跡公園内にあるマノハラホテルに宿泊し、翌日はボロブドゥールからの朝日を見たり、別の世界遺産プランバナン寺院などを見学。

これはこの2つの遺跡の間で見た仏教寺院のそばに立つガジュマルの木。
ガイドさんによると樹齢は「100年以上だが、200年は経っていない。たぶん」とのことだった。
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by furomikan | 2011-03-28 23:58 | その他 | Comments(0)

祈りの木

高田 宏 (著/文), 阿部 幹雄 (著/写真)
★★★☆☆

<内容(「BOOK」データベースより)>
雑誌『フォーカス』で1992年5月から94年8月まで110回連載され、大反響をよんだ「樹齢探検」(写真・阿部幹雄)のなかから、40本の巨樹を厳選。それぞれの木について、作家・高田宏が書き下ろしのエッセイを寄せた。写真家の目と作家のことばが、巨樹の個性、存在感、そして美をとらえる。

こんな文章があった。
「樹木は内側で新しく装い、外側に古着をつける。悪天候にさらすのは粗布だが、じかに触れる裏地のためには、織りたてのきめ細かな布をとっておく。私たちのモードはちがう。私たちは外側に高価な布をもちいて、雨にうたれほこりや泥の汚れにさらしておきながら、裏地には安い布をあてる。思うに、樹木のほうが筋道がとおっている。樹木は自分自身のためだけに衣服をつけ、私たちはいくぶん、いや、むしろ多くの場合、他人のために装う。」
これは著者が引用したファーブルのことばであるが、自然と人間の違いをよく表している。子どもは生まれた最初は自然であるが、だんだんと人間になっていくのだ。
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by furomikan | 2011-03-26 11:45 | 読書雑記 | Comments(2)

クレーターと巨乳

藤代 冥砂 (著)
★★★★☆

- OLが思いつきのように会社を辞めて急にアジア旅行へ出かけブラジル人に恋をして帰国する話。
- グラビアアイドルが自宅まで押しかけたストーカーに喜んで犯される話。
- 廃業した銭湯に勝手に住み着いたかと思うと次は東京湾の海底の空間で住むという女の話。
- 男と別れた日の夜寝つけず住み込みの厩舎のそばの浜辺で夢想し馬を見つけて元鞘へ戻る話。

以上が最初から4つの話の大筋で、こういう感じで全部で11の短編が続く。
上の4つを読み終えたあたりから、この本の取り組み姿勢が分かってきて、そこからだんだん癖になってくるような感じで一気に最後まで読み終えた。
どの話もたいがいエロいが、ぜんぶ変なセンスを伴っており、これが著者の表現したいところなのだろう。
面白かった。

本のタイトル「クレーターと巨乳」は2番目の短編のタイトルだが、なぜこのタイトルになったかは「ほぼ日刊イトイ新聞 - 担当編集者は知っている。」のページに記載されていた。
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by furomikan | 2011-03-25 23:56 | 読書雑記 | Comments(0)

自転車芸人

団長安田 (著)
★★★☆☆

ご存じ安田大サーカスの団長の安田さんの著書。スポーツ万能の彼が自転車と出会ったのは関口宏の東京フレンドパークで仲間のクロちゃんが「TREK SLR」を獲得したのがきっかけ。番組収録の前に欲しい賞品は?とのテレビ局の質問に「かっこエエ自転車」と魔がさして言ったそうだ。
入手した自転車はいいものの乗り方も何もわからなかったそうで、ちゃんと専門店に行って、気の合う店員に出会ってその後はハッピーな自転車ライフを送っているということを綴った本。

驚いたのはテレビ番組の企画で大阪から東京まで丸2日間で走り抜けて、東京タワーの元で待つ彼女に指輪を差し出して「いる?」という変なプロポーズをしたエピソード。2日間で550kmも走れる人は走るもんなんやね!
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by furomikan | 2011-03-21 17:45 | 読書雑記 | Comments(0)

まさかジープで来るとは

せきしろ (著), 又吉 直樹 (著)
★★★☆☆
<内容(「BOOK」データベースより)>
妄想文学の鬼才とお笑いコンビ「ピース」の奇才が詠む、話題の自由律俳句集第二弾。センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句六〇七句、散文十五篇収録。

期待通りくらいに面白かった。
似た感覚を持つふたりが自分の周りの風景のなかの一瞬の寂寞とした場面を短い言葉で切り出すという作業を対決するように続けていく。両者それぞれの出だしの4句は下記の通り。

せきしろ
- 老いた父が固い蓋を開ける
- 八両編成だった
- ツッパリ棒が外れて落ちる音がした
- こんな時間に家族連れが

又吉直樹
- 廃校にも咲いていた
- イントロは良かった
- こつが解ったから早くやりたいと焦っている
- こんな大人数なら来なかった

意味不明のものや共感できないものも中にはあるが、面白いと感じたのは以下のようなもの。

- 転んでも泣かなかった子供と目が合う
- 両手を使って数えている
- くす玉の残骸を片付ける人を見た
- あの不良去年までは地域のゴミ拾いにも参加してた
- 夏祭りに行くか迷っているふり
- 借りた鉛筆が薄い
- 墓に大男がいた
- 泣いていないが迷子だろう
- 自分が注文した料理が余っている
- 間違えて押した階で降りる
- 外の匂いがするジャンパーを脱ぐ
- 補欠の靴下なのに座敷

時折入る散文にもセンスを感じるものがいくつかあった。一作目の「カキフライが無いなら来なかった」もぜひ読もう。

- 目のところに画鋲を刺される運命
- 様子のいい女性靴だけが汚い
- 爪光る乳飲み子の踵光る
- 二匹の犬がいて通れない
- 権利を主張しすぎて命を落とす

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by furomikan | 2011-03-20 11:37 | 読書雑記 | Comments(0)

なにもない旅なにもしない旅

雨宮 処凛 (著)
★★☆☆☆

鄙びた観光地や観光地ともいえないような場所にわざと行って、積極的に侘しい空しい寂しい体験をしようという企画。
雨宮処凛さんが普段どういう活躍をされているかはよく知らないが、この本に限って言えば文章の素人が敢えて困難な企画にチャレンジして普通に失敗したという感じで、読みどころはなかった。
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by furomikan | 2011-03-12 10:14 | 読書雑記 | Comments(0)