勝五郎の読書雑記

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小朝の落語塾

春風亭小朝 (著)
★★★★☆

小朝の落語は聞いたことがないが、やはり落語界のトップランナーだけあり、落語入門書のようなこの種の本の中でも読み応えがあった。

「本当の江戸言葉は、これだ!」では落語三遊派宗家という落語三遊派の総元締めのような立場にいる藤浦敦氏による江戸言葉の指南。江戸弁の代表のような「まっつぐ」はやはり「まっすぐ」が本当で、「ひ」を「し」と発音してしまうこともないそうです。

「上方落語の世界へようこそ!」は桂枝雀に20~30席の新作落語を提供した小佐田定雄夫妻との鼎談で、新作落語を作る過程が垣間見られた。
また、東西の名落語家の聞き方の章の南伸坊のイラストが秀逸。
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by furomikan | 2010-12-26 14:29 | 読書雑記 | Comments(0)

これ、いなかからのお裾分けです。

福田 安武 (著)
★★★★☆

愛知県の山里で育った23才の大学院生(1987年生まれ/高知大学大学院)の子供のころから青年になった今までの、自然や人との触れ合いを綴ったエッセイ。
漁師や就職活動の中で知り合った企業社長、鰻職人やゆず農家の一家たちとの出会いは非常に積極的な著者の行動力があってこそ生まれたもので、このあたりの記述内容にはめちゃくちゃ好感が持てた。自分の子供たちもこんな風に育ってほしい。
その他、前半の自然の中のいろいろな実を採集する姿も微笑ましくかつ凄く羨ましい。
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by furomikan | 2010-12-25 10:32 | 読書雑記 | Comments(0)

夏への扉

ロバート・A. ハインライン (著), 福島 正実 (翻訳)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。


「永遠の名作」、「不朽の名作」と構えて読んだのがいけなかったのか、面白かったけど満足はできなかった。
冷凍睡眠とタイムマシンのハイブリッドのストーリーならもう少し面白くてもいいのに、と。
「文化女中器」という和訳にはちょっとセンスを感じたが・・・。

同じタイムマシンものとの比較では先日読んだ広瀬正の「マイナス・ゼロ」に私は軍配を上げる。カシラの一家が懐かしい。
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by furomikan | 2010-12-24 07:37 | 読書雑記 | Comments(0)

川柳川柳 『ジャズ息子』&快楽亭ブラック 『演歌息子』 @ TORII HALL

川柳・ブラック 二人会 @ TORII HALL

開口一番(快楽亭ブラ坊) 小町
川柳川柳 ガーコン
快楽亭ブラック オマン公社
テント テント忠臣蔵
仲入り
桂雀三郎 G&G
元気いいぞう 共産党に乳頭
川柳川柳 ジャズ息子
快楽亭ブラック 演歌息子

東西の怪芸人をたっぷり楽しめた変態会。
みんな楽しそうに歌ってた。落語会やのに。
川柳川柳さんは初めて見たが、来年3月に80才になるというのにしっかりした歌声でとても若々しい。90才まで頑張って欲しい。
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by furomikan | 2010-12-19 20:27 | 読書雑記 | Comments(0)

自転車ツーキニストの作法

疋田 智 (著)
★★★☆☆

いつもの自転車ルール・マナー啓蒙書。
「ママチャリとは、自転車そのものではなく、乗り方なのだ」という考え方には賛成。
何故か最終章は著者の青少年時代の根暗フォークぶりの告白で終わってかわいらしい。(フォーク=根暗なんて思う必要はないのに!)
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by furomikan | 2010-12-07 22:50 | 読書雑記 | Comments(0)

「澤の屋旅館」はなぜ外国人に人気があるのか―下町のビジット・ジャパン・キャンペーン

安田 亘宏 (著)
★★★☆☆

外国人宿経営に関心があり、5年ほど前に一度宿泊もしたことがある谷中の澤の屋旅館。宿で自転車を借りて上野の鈴本演芸場や近くの銭湯に行ったな・・・。
「純粋な日本旅館に泊まりたかった。それで澤の屋旅館に泊まったけど、非常に満足した・・・」というような外人さんたちの感想が載っていたが、あんまり純和風というような造りではなかったはず。一泊だけの宿泊で、自転車を借りること以外は特にお願いする用事もなかったので特段ホスピタリティーを感じることはなかったけど、これほどの外人さんが宿泊して、多くのリピーターもいるというこの宿は相当すぐれているのでしょう。
これからも澤の屋旅館のみなさん、頑張ってくださいね!
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by furomikan | 2010-12-05 21:05 | 読書雑記 | Comments(0)

サラリーマンのための地球の走り方

のぐち やすお (著)
★★★☆☆

この著者の著書は以前にも読んだことがあったが、すでに自転車で世界一周旅行を2回もしている人だとは知らなかった。この本は3回目の世界一周を細切れで走り切ろうとする企画の第一章となるもののようである。
巻末のデータを見ると1994年3月から2010年1月までの約16年で17回の海外サイクリングを実行し、旅行の合計日数は98日間、走行距離は8,570km。飛行機代・宿泊代・食費・その他を含めた総費用が232万円。う~ん、実に安い。

1958年生まれだから今年52才。伊藤礼爺さんに比べるとまだまだ青年である。これからもどんどんサラリーマンサイクリストの先導(扇動?船頭?)をして欲しい。
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by furomikan | 2010-12-03 20:47 | 読書雑記 | Comments(0)

ちゃんと漕げ!―タンデム自転車世界一周旅行

青木 史也 (著)
★★★☆☆

宇都宮夫妻の「世界でいちばん長いハネムーン ― 10年間、88ヶ国をめぐるタンデム自転車の旅」に引き続いてのタンデム自転車夫婦の世界一周紀行。

106,000km走った宇都宮夫婦に比べると期間も訪問国数も走行距離も少ないが(約3年間で43ヵ国+南極、26,000km)、宇都宮夫婦に負けず劣らず楽しそうで羨ましい。宇都宮夫婦は自転車での自走経路をなるべく繋げよう繋げようとしていたが、こちらは案外あっさりと飛行機で次の地へ飛んで行ったり、体調が悪い時にはそこに留まるという選択肢よりも、トラックに拾ってもらいたがっていたような感じ。どちらがいい悪いはないが、読者としてはよりストイックな方に心を動かされる。

でもこの自転車旅行の中で一番反ストイックな行動であった「南極クルーズ」のくだりは面白かった。アンデス越えの最中に腹部にできたしこりの除去手術をした史也氏は医師から2-3週間自転車に乗ることを禁じられ、そのタイミングを見計らったように奥さんが6日間、82,000円の南極クルーズを申し込んだのだ。野外でのテント生活と正反対の約2週間は本当に天国のようだったんだろうな。
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by furomikan | 2010-12-02 21:50 | 読書雑記 | Comments(0)