勝五郎の読書雑記

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キュッと曲がって90度! 関西オノマトペ用例集

豊島美雪&こそっと関西オノマトペ研究会 (著)
★☆☆☆☆

道を「キュッ」と曲がるって何度くらい?
ケチャップを「ドバッ」とかけるってどれくらい?
関西人のよく使う擬音語・擬声語・擬態語(=オノマトペ)について考察した書物。
新聞の書評で見たときは面白そうと思ったが、内容は期待したよりも薄っぺらく、ちょっと残念。

「ちんたらぽんたら」や「おねおね」、「うにうに」、「ずんべらぼん」など普段使ったこともあまり聞いたこともない用例も掲載されていて違和感もあった。

しょーむなかった。(「しょーもなかった」ではなく。)
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by furomikan | 2010-04-29 23:44 | 読書雑記 | Comments(0)

忌中

車谷 長吉 (著)
★★★★★

朝日新聞の土曜日の青い「be」の投稿相談コーナー「悩みのるつぼ」で車谷長吉氏の回答を読み、氏に関心を持ち、初めて読んだ本がこれ。

全て死にまつわっている短編ばかり6編。全くやりきれない読後感に、この世の中自体が何かおかしな感じになってきてそうな錯覚に陥る。
特に4つ目の「三笠山」の暴力的な絶望感には文芸の力を感じた。

吉村昭の『漂流』を読んだときと同じような衝撃を感じた。(『漂流』は別に絶望感を感じる本ではありません。)
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by furomikan | 2010-04-22 22:22 | 読書雑記 | Comments(0)

アホの壁

筒井 康隆 (著)
★☆☆☆☆

残念ながら書かれている内容に興味が持てず、第一章の六「真のアホによるアホ」の中の1ヵ所を除き、全く面白くなかった。
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by furomikan | 2010-04-20 22:06 | 読書雑記 | Comments(0)

今おもしろい落語家ベスト50

523人の大アンケートによる (文春MOOK)
★★★☆☆ 

第1位 柳家喬太郎
第2位 立川志の輔
第3位 柳家小三治
第4位 立川談春
第5位 立川志らく
第6位 立川談志
第7位 立川談笑
第8位 春風亭昇太
第9位 柳亭市馬
第10位 柳家三三

三遊亭や古今亭の噺家は入っておらず、8位の昇太を除くと柳派と立川流で10位まで独占。
そんなに喬太郎は面白いのか、何故7位という上位に立川談笑という人が入っているのだろう、などなど考えているとどんどん落語に興味がわいてくる。

第16位 桃月庵白酒
第21位 橘家文左衛門
第27位 春風亭一之輔
など、一度聞いてみたいと思うが、関西ではなかなかチャンスがないのが残念。

今回は上方落語家は対象外なので、ランキングに入っていないはずなのに、50位までに
第34位 桂南光
第36位 桂三枝
第36位 桂春団治
第36位 桂米団治
第42位 桂吉坊
第42位 笑福亭鶴瓶
第46位 桂雀三郎
の7名がなぜか入っているのも面白い。
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by furomikan | 2010-04-19 23:24 | 読書雑記 | Comments(0)

必死のパッチ

桂 雀々 (著)
★★★★☆

桂雀々の落語家としての奮闘記かと思っていたが、小学校6年から中学のころの生活奮闘記だった。それも文字通り「壮絶な」生活の。
桂枝雀の『枝雀とヨメはんと七人の弟子』の中でちょっと変わった少年時代を過ごしていたことが書かれてはいたが、ここまで度を越したものとは想像もつかなかった。
プロローグとエピローグに29年振りに再会したオカンとの再会場面を配置する構成や、オトンからの「11色の色鉛筆」や借金取りのヤクザ、友達・近所のおばちゃんらとの交流などのエピソードの数々がよく、またそれを描写する筆力も並大抵ではない。良書の一冊としてお勧め。
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by furomikan | 2010-04-18 21:55 | 読書雑記 | Comments(0)

自転車ぎこぎこ

伊藤 礼 (著)
★★★★☆

例えばこんな文章があった。
「十一月はお天気と私の都合が噛みあわず、自転車で会心の出撃をすることができなかった。」

あるいは次のような文章で始まる章もある。
「また自転車を買ってしまった。七台目である私には自転車を蒐集しようという趣味はまったくないのに、七台目を買ってしまったのである。」

と思うと、自転車に関係のないこんな文も。
「ふりかえってみると、私は過去においてタコを完全に噛み切って食べたことは一度もない。噛み切り咀嚼したということにして、見切りをつけて呑み込んでいる。自分自身と談合し妥協し、噛み切ってもいないし咀嚼しきってもいないタコを、それ以上の追求はせぬまま呑み込んでしまうのだ。それは私以外だれも知らないことだが、タコを食べるとき私はいつも良心の痛みを感じてきた。」

これは1933年生まれのおじいさんの書く文章である。
前著『こぐこぐ自転車』で読んだところによると確か70才を過ぎてから自転車に乗り始めたというこのおじいさんの書く若々しい文章に私はかなり惹かれる。
怪我せず病気せずこのまま走り続けて3冊目、4冊目を書き上げて欲しい。
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by furomikan | 2010-04-14 23:17 | 読書雑記 | Comments(0)

エンゾ・早川のロードバイク解體新書

エンゾ早川 (著)
(読了せず)

タイトルに関心を持ったため読もうと思ったが、「ロードバイク」ではなく「ロードバイクに乗る人」のまさに解體新書だった。全編に著者の気色の悪い全裸写真があり、かなり引く。
ロードバイクに真剣に乗ってレースなどで活躍したい人なら読むと面白いのかも知れないが、ランドナー乗りには関係がない。
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by furomikan | 2010-04-08 21:19 | 読書雑記 | Comments(0)

目のつけどころ

山田 真哉 (著)
★☆☆☆☆

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』は読んで面白いと思ったが、この本は文字通り「書かされた」ためか、とてつもなくつまらなかった。こういう本を書いていると山田真哉さんの信用は落ちる。
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by furomikan | 2010-04-08 21:07 | 読書雑記 | Comments(0)

生き残る判断 生き残れない行動

アマンダ・リプリー (著), 岡真知子 (翻訳)
★★★★☆

巻末に書かれていたワールドトレードセンター南棟のモルガン・スタンレー社の警備主任のエピソードが秀逸。
社員たちに鬱陶しがられながらも、9.11の何年も前から避難訓練を強制させていた甲斐があり、結果的に2,700人程の社員の殆どの命を救ったという。
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by furomikan | 2010-04-07 23:18 | 読書雑記 | Comments(0)