勝五郎の読書雑記

カテゴリ:銭湯( 93 )

国立 ~ 弁天湯(東京都武蔵野市吉祥寺本町)

昨年12月のとある休日。
1935年生まれの銭湯絵師であるマル山さんのアトリエへお邪魔した。
銭湯背景画以外にも個人からの依頼を受けてアクリルボードに富士山などを描いておられるのだ。
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今回の私もそれをお願いしに行った。

その後、電車を乗り継いで降りたのがこの国立駅。
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国分寺と立川の間にできたので国立。

私の大好きな忌野清志郎が青春時代を過ごした町で、東京にいる間に一度は訪れたかった。
駅を降りてまず向かったのが南口の大学通りの一橋大学。

  ぼくの自転車の後ろに乗りなよ
  大学通りを 大学通りを 二人乗りしようよ
  
  ぼくの自転車の後ろに乗りなよ
  一つ橋の 一つ橋の 芝生に寝ころんで

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それから、仲井戸麗市チャボが通っていた桐朋高校前。
この学校は住所が「国立市中三丁目1-10」で、私の大好きなRCサクセションの歌「国立市中区3-1(返事をおくれよ)」と同じだ。
清志郎はチャボに手紙を書いて「バンドやろうぜ!」って必死にラブコールしていたのだ。

  ぼくの手紙はまだ着かないかい Oh Yeah
  早くぼくに返事をおくれよ
  冷たい手紙は欲しくないのさ Oh Yeah
  好きだと一言書いておくれよ Woo
  君が(君が)君が好きさ
  わかっておくれよ Yeah Yeah
  返事をおくれよ
  
  ぼくの手紙の漢字の間違いなど Oh Yeah
  気にすることはないさ 読めるだろ
  たとえ君がヘタクソな字を書いても Oh Yeah
  君への気持ちは変わりはしないのさ Woo
  君が(君が)君が好きさ
  わかっておくれよ Yeah Yeah
  返事をおくれよ
  
  ぼくの手紙はまだ着かないかい Oh Yeah
  早くぼくに 早く返事を書いてよ
  君が(君が)君が好きさ
  わかっておくれよ Yeah Yeah
  返事をおくれよ
  
  もしももしもぼくのこと嫌いでも Oh No
  早くぼくに返事をおくれよ
  冷たい手紙は読みたくないけれど Oh No
  ぼくを嫌いなら仕方がないさ Oh No
  早くぼくに返事をおくれよ

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そこから次の場所を目指して歩いているところで見かけたのがこの豆腐屋さん、渡辺豆腐店。
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100円か150円で袋はおからでいっぱい。
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(後日) 清志郎風おから、美味しく出来たぜ。 ガッタ、ガッタ!
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本日の最終目的地がこのたまらん坂。
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  多摩蘭坂を登りきる手前の
  坂の途中の家を貸りて住んでる
  だけどどうも苦手さこんな夜は
  
  お月さま覗いてる君の口に似てる
  キスしておくれよ 窓から


たまらん坂はこんな坂だった。
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夕暮れ時に国立駅に戻り、駅構内から再び大学通りを見てみる。 ありがとう、キヨシロー。
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このまま新宿駅に出てホームでウトウトしてから大田区に帰ろうかと思ったけど、セッカクなので吉祥寺あたりでゲロを吐こうと途中の吉祥寺駅で降りてみた。

でも降りたところで俺には何も用事がないのでお風呂屋さんへ。
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「弁」「天」「湯」を意味する「B.T.U」とディストーションの効いた温泉マークが渋すぎる!

ナカ島絵師の銭湯背景画に「ガンバレ東北」の文字が書かれていたこの銭湯には若者客が多かった。
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かなり満足した一日だった。
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by furomikan | 2013-07-21 21:18 | 銭湯 | Comments(4)

東上温泉(大阪市天王寺区東上町)

6月15日の土曜日、雨の中を談志の文七元結を聞きながら夕陽ヶ丘から鶴橋方面に向かい、環状線沿いにある銭湯の暖簾をくぐる。
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入ると、右の男湯側の下足箱上に掲げてあったのがこの富士山(?)のタイル絵。
津田タイル店 電話(722)-2706 と書かれているけど、どこのタイル屋さんやろ?愛知県?
でもこれ、富士山とすると、ちょっと気色悪い。
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こっちはどこの絵かな?谷がえらい深いな。
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ここの風呂屋さん正面の見た目は、好きだった此花区の石見湯みたいや。
1枚目の写真の「廃材燃やします」のプレートを貼ってる壁の石タイルは石見湯の浴室正面奥の壁のタイルに似てる。
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この東上温泉も正面奥の窓から庭が見られる造りになってて明るい。
気持ち良かった。

(こちら、今はもうない石見湯。)
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by furomikan | 2013-06-30 23:59 | 銭湯 | Comments(0)

栄湯(大阪市福島区野田)

本日は自宅の電話回線工事のため有給休暇を取得。
工事終了後、大阪ドーム横に先月末できたイオンモールで買い物をし、こちらも新しくできた此花区四貫島ににあるイタリアンレストラン「pargolo」で石窯ピザを食べようと出かけたが、残念ながら運悪く定休日だった。
暑い暑い日差しの中、春日出方面まで出向いてインドネパール料理レストラン「SRIJANA」を見つけておいしいナンカレーをいただいた。レンズマメの「ダルカレー」がとてもおいしい。店員さんはネパール人。

腹パンパンで自宅に戻り、談志のDVDで「粗忽長屋」を見て笑い、少し午睡をしたあと、JR野田駅の近くにあるこのお風呂屋さんへ行った。
ここは高温スチームに水風呂、露天風呂もあり、必ず完璧にリフレッシュできる。
いつもお客さんが多いけど、水風呂横のベンチで読書し易いのが嬉しい限りである。
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by furomikan | 2013-06-12 21:14 | 銭湯 | Comments(0)

宮本ロッケン湯(大阪市此花区梅香)

昨年4月にテレビで見た大阪の浴室絵師権田さんの絵が身近にあった。(→ 風呂ンティア
六軒家川近くのマンションの一画にあるのがこの「宮本ロッケン湯」である。
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この絵を見られたのは六軒家川そばにある、二人の爽やかなお兄さんが経営しているカフェ「OTONARI」でやっている「Wonder Town ツアー」に参加してきたから。
身近な此花にこんな面白スポットがたくさんあるとは知らなんだ!

民家の前の豊富な植物、「家前植物」。
向こう側の木は鉢を突き抜けて、地面に根を張っている。
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古い建物を利用したアートスペースの古めかしい窓枠と硝子。
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今月で運営を終えるコノハナメヂアの横に立つツアーガイドさん。
この方は詩人で、すごく感じの良い人だった。自宅の寝床まで見せてもらえた。
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朝日橋から見たカフェ「OTONARI」
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by furomikan | 2013-06-09 23:59 | 銭湯 | Comments(0)

かしわ湯(山愚痴屋諦堂)

今、鑑賞している画集がベラボーに面白い。

「かしわ湯」は電柱に寄生して営業している架空の銭湯である。

脱衣は屋根の上の、角度補正した板の上の籐丸籠に入れ、靴は梯子の上端にある踊り場に置く。体を洗い流す湯は湯船から手桶で汲み出し、湯が減ったら屋根の上の桶から補給する。
もしも湯船の湯がぬるくなったら、電柱から即引き込める電力を利用するはずで、さらにこの電気は小屋根の下にある電球を灯すし、金色の枠を持つ街灯行燈も照らすはずだ。

体を流し終えた湯水と湯船の湯は洗い場隅の排水溝から茶色の塩ビパイプを通って電柱の付け根あたりに排除される。
湯のなくなった浴槽は湯船下部に据え置かれた青いビニールバケツの中に収納された掃除用具でその汚れを落とされるのだろう。

街灯行燈の少し上部に位置する看板は"気のもちよう"を旨とする枕販売店「尾崎枕」の広告である。この看板の上にも小粋な屋根が施されており、その屋根を支える柱は電柱を貫く。もしも尾崎枕で枕を買いたいのなら来た道を引き返せ。

この銭湯の主たる屋根は四つの柱で支えられており、そのうちの三本は原木の姿をそのまま残した材を利用し、残る一本は電柱そのものがその役割を果たしている。
番台がどこにあるかは不明だが、今は確かに営業しており、それは湯船下方にぶる下がっている「わ板」(=湯が沸いた)で確認できる。でも反対側が「ぬ板」(=湯を抜いた)のはずなので、向こうから見た人は営業していないと思うかもしれない。

金色の雲が浮かぶ初夏の町の中空銭湯で、気持ち良さそうに手拭いで背中を洗っている禿た男が私であると空想しているととても楽しい。

『丁字配行形柱』(ていじ くばり ぎょうなりばしら)[一部分]/ 山口晃 2010
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by furomikan | 2013-05-31 21:03 | 銭湯 | Comments(0)

聖天湯(大阪市福島区鷺洲)2

久しぶりに天神天満繁昌亭へ行ってきた。
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第7回曙の会~三代目桂春団治一門・若手精鋭四人衆~
桂福丸 「狸の賽」
桂咲之輔 「ロボG(作・三枝)」
桂壱之輔 「寝床」
桂治門 「佐々木裁き」

「狸の賽」だけはあんまり聞きたいネタだと思わなかったが、結果、面白かったのは福丸さんのこの狸賽だけだった。
福丸さんは筋がいいと、よく覚えておこう。

いかし、ガンモドキの製造法の件が入っていない「寝床」は初めてであった。
目ン玉くりぬいてそこに銀紙を貼らない「抜け雀」がないように、「寝床」にはガンモドキの製造法は不可欠である。

昼からは地元天満のカリスマガイドさんに天満の町を案内してもらった。
堺筋と松屋町筋と大川に囲まれた菅原町では今も乾物屋さんの古い蔵がそのまま乾物屋さんの倉庫として使われており、そうかと思うと、古い蔵が小粋な石階段そのままにうまい具合にバーに変身したりしている。
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天神橋の押し鮨屋さんでは今でもへっついさんを使ってシャリを炊いているということで、実物を見せてもらったりもした。
ここでは熱湯に米を入れて4-5分炊くという手法をとっているという。
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他に、天満宮や天神祭、繁昌亭などの提灯製造を一手に引き受けている老舗の提灯舗でのご主人兄弟のお話も楽しかった。(お忙しい中、ご対応いただき、ありがとうございました。)
※そういえば午前中に聞いた桂壱之輔の「寝床」には提灯屋さんも出てこなんだな・・・。

町歩き終了後は予定していた通り、この日で営業終了となる福島区の聖天湯へ行った。
営業最終日、少しでも売り上げに貢献しようと思って行ったのに、常連客への感謝の気持ちを込めてということで入浴料は無料だった。
常連客ではない私もその恩恵に預かった。
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脱衣場の「明日休業」の札がすごく悲しい。
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風呂上がり、缶ビールを飲みながら、此花区の庚申湯のオッチャンと同郷という聖天湯のオッチャンとここで長年パートで働いてこられたおばちゃんたちと一緒に千秋楽前日の白鳳と稀勢の里との全勝対決の一番を観戦。
勝った白鳳が思いの外激しく喜んでいたのが印象的だった。

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さよなら聖天湯。
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by furomikan | 2013-05-27 22:47 | 銭湯 | Comments(0)

聖天湯(大阪市福島区鷺洲)

「売れても占い商店街」のコピーで有名な福島区の福島聖天通商店街は聖天さん(如意山了徳院)への参道であるということを今日調べて初めて知った。
その聖天さんの向かいにあるのが聖天湯で、ここへは約3年前にあった「聖天湯まつり」で一度、それと普通の入浴で一度の二度訪れただけだ。
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その聖天湯が今週の土曜日で営業を終えるという。
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老齢の顧客は徐々に亡くなっていき、亡くならないまでも風呂に入れない体になったり、また風呂に入れたとしても自力で風呂屋へ行けなくなって行政のデイサービスを受けるようになって銭湯から離れていく。
子どものころからお風呂屋さんに入る習慣のない若い世代は自力で風呂屋に行こうという魂を持っていないからもともと銭湯には行かない。
だからどんどん町からお風呂屋さんが無くなっていく。

お風呂屋さんは潰れたら二度と蘇らない。スーパー銭湯ができたとしてももともと銭湯があるような町中にはできず多くが車でないと行けないようなところにでき、そこでは入浴客同士の世間話はあんまりない。
美しい格天井もなく、番台のオッチャン・オバチャンとの会話もない。
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寂しいけどしょうがない。

でも、それでもそういう銭湯を応援しようという人たちがいて、「関西てくてく銭湯」というまち歩き&銭湯ツアーを企画・実施している。
私も仲間に入れてもらっているこのツアー、楽しいので一度webを覗いてみてください。
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by furomikan | 2013-05-21 00:21 | 銭湯 | Comments(2)

野活湯(吹田市藤白台)

「自然観察」に関心を持ち始めた関係で宿泊した吹田市自然体験交流センターのお風呂に勝手に「野活湯」と名前を付けた。
湯船は長方形の浅ひとつで、湯温はぬるめの40度程度か。
野外活動センターの本館にあるので薪沸かしかもとも思ったが、電気沸かし。
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さっぱりリフレッシュして、次の日も自然観察に励んだ。
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自然をシミジミと観察するのって案外難しい。
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by furomikan | 2013-04-20 23:59 | 銭湯 | Comments(0)

いろは湯(大阪市中央区谷町)

所用のあった森ノ宮から自転車で帰宅する途中にある銭湯のなかから適当に選んだのが、谷町にあるこのいろは湯で、ここがよかったので紹介しておく。
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空地の多い地区に立つ古ぼけた印象のこの銭湯、さては読書湯(=浴室内で読書が気兼ねなくできる、客の極少銭湯のこと)かと思ったけど、滞在した1時間ほどの間に男湯だけで10人ほどのお客さんが利用するバリバリの現役選手であることが判り、ホッとした。

ご主人に話を聞くと、H市長の行政で水道料金が上がる上がるという風聞により今後の事業計画が立たないと悲観した銭湯が次々に廃業し、周囲にお風呂屋さんが少なくなったため、自分のところは何とかやっていけているということだった。

「いろは湯」は44年前に新築4年後の銭湯を譲り受けた時からの屋号だが、「いろは」の由来は知らないらしい。

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ゴムの力で自動的に閉まる工夫が施されているこの戸がいい味を出していた。

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あ~気持ち良かった!
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by furomikan | 2013-04-18 23:59 | 銭湯 | Comments(0)

吉陽湯(福岡県築上郡吉富町大字広津)

大分県中津市の中津城のそばにある名銭湯「汐湯」から西方向、山国川を越え福岡県吉富町に入って300mほど進んだ北側にある銭湯、吉陽湯。
でも看板の表示は吉陽温泉。
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ちなみに湯は天然温泉ではなく井戸水。薪沸かし。

今のオカミさんのおばあさんが陽子(はるこ)さんで、吉富町にあるから吉陽湯(よしはるゆ)という。
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脱衣箱はベニヤ板で油性マジックで「あ以うゑおかきく」と「1」~「32」までの40の番号等が振られている。
番号の並び順が大らか。
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湯船は3つ。
中央は高すぎない湯温で、湯船に腰かけてゆったりのんびりするには丁度いい。
左奥はぬるめの電気風呂で現役だが、右奥の湯船は湯が張られていない。
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女湯側の洗い場。
シャワーはなく二色のカランだけで十分。
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正面の洗い場は何故かそのカランもなく鏡だけ。
いと潔し。
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窓下の洗い場はその鏡さえない。
げに麗し。
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電気風呂の電極板はよく見る白い板ではなく灰色の塩ビパイプのような材質で珍しいと思う。
電気の力が弱いのかなと思っていたけど、水面をなでるだけでピリッと刺すような電気刺激。
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湯船の足元左側の小さな段差が少し気になる。何のためにあるんやろ?

入浴料は大阪と比べると半値以下。
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脱衣場にかかっている看板も渋い。
この辺は加来さんって多いのかな?汐湯も加来さんだったはず。
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この貸タオル入れは初めて見た。無料のタオルを入れていたという。
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暖簾もなく、見過ごしてしまいそうな、町の中にひっそりとたたずむ銭湯。
来てよかった。
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これからも永く営業を続けてください。
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by furomikan | 2013-04-02 20:59 | 銭湯 | Comments(2)