勝五郎の読書雑記

新史 太閤記

司馬遼太郎 (著)
★★★★★
日本史上、もっとも巧みに人の心を捉えた“人蕩し”の天才、豊臣秀吉。生れながらの猿面を人間的魅力に転じ、見事な演出力で次々に名将たちを統合し、ついに日本六十余州を制覇した英雄の生涯を描く歴史長編。古来、幾多の人々に読みつがれ、日本人の夢とロマンを育んできた物語を、冷徹な史眼と新鮮な感覚によって今日の社会に甦らせたもっとも現代的な太閤記である。
備中高松城を水攻めのさなか本能寺の変を伝え聞いた秀吉は、“中国大返し”と語り伝えられる強行軍で京都にとって返し、明智光秀を討つ。柴田勝家、徳川家康ら、信長のあとを狙う重臣たちを、あるいは懐柔し、あるいは討ち滅ぼすその稀代の智略は、やがて日本全土の統一につながってゆく。常に乱世の英雄を新しい視角から現代に再現させる司馬遼太郎の「国盗り物語」に続く戦国第二作。

ベラボーに面白い。

尾張中村郷の下層民に生まれながら、その才覚と天運により日本史上初めて天下統一した太閤さんの生涯の物語を人生の中で一度は読むことを声を大にしてお薦めしたい。(ただし、「生涯」といってもこの本は徳川家康への調略が完了したところで終わっている。)

「戦(いくさ)=土木工事」という発想の転換を成し得た藤吉郎の天才性と度量のデカさにしびれる。
次の石田三成の物語も楽しみだ。
d0188185_10544983.jpg
[PR]
by furomikan | 2015-09-21 10:38 | 読書雑記 | Comments(0)