宗像大島 ~ 本庄湯(福岡市中央区今泉)
行き先は九州北部。
大阪の野田駅から福岡の東郷駅まで輪行。
宗像大島行きのフェリーが出る神湊まで自転車ボチボチ漕いで、300円の自転車料金を支払わんがためにまたも自転車を袋に入れて手荷物にして乗り込み、25分で目的の大島へ。
写真は翌早朝の民宿前の風景で、この島から約40km北側には「海の正倉院」の異名を持つ沖ノ島がよく見えた。
朝食を終えてから九州本土へのフェリーが出る時間まで、友人は宿で漫画を読んで過ごし、私は島を時計に例えると12時のところから4時のところまで反時計回りで自転車を漕いで回った。
一旦時計の中心部に向かってから11時の方向に向き直ってたどり着いたのが見晴らしの良い山の高台にある宗像大島の市営牧場である。ヤギ、ウマ、ブタたちが仲良く朝食を摂っているの見て一人顔を綻ばせた。
一所懸命餌を食べているブタはとても可愛らしく好もしい態度であった。
牧場の近くには百年以上前の大事件、日露戦争日本海海戦で亡くなった約五千人の日露兵士の魂を慰める碑が建っていた。
さらには砲台跡や
なぜかオランダ風の風車、
それから自転車担いで山道をずいぶん歩いたところには白タイルが美しい灯台もあり、一貫性は無いもののこれはこれとして好天の早朝の眺めとしては好もしいものであった。
フェリー乗り場近くまで戻ってきて、宗像大社中津宮の傍で拾ったイチジクを食べてみたら程よく甘く、旅の楽しさを改めて実感した。
10時15分出港の神湊行き小型フェリー「おおしま」に乗り込み、九州上陸後は再び自転車漕いで、カキ氷屋さんで休んだり、カレー&ナンのランチセットを食べたり、屋台の居並ぶ地元の縁日に出会したりしながら博多の宿に到着。
銭湯へ行くのに協力的な友人と連だって、ホテルから一番近くにあるお風呂屋さん「本庄湯」へ向かった。
暖簾のかかっていない入口は男女が分かれていて、大阪とはぜんぜん違う。
貼り紙に書かれているレモン風呂は残念ながら明日だ。
中に入ると三和土に下駄箱の京都風だが、男湯なのに下足札の番号が赤色なのは珍しい。逆に女湯は黒色数字の下足札で、オカミさんに確認すると昔からこうだという。
ずっと本を読んでいるオカミさんに断ってお客さんのいない脱衣場を撮影させてもらう。
この写真を見るとガラガラみたいに見えるが、頸や全身など、派手な刺青を入れたバンドマンなど、若者が何人も来ていた。
福岡市浴場組合ではスタンプラリーを開催しいて、その貼り紙には「30」のところを消して、「スタンプ
貼り紙をよく見ると、子ども料金が無料となる年間事業の日のうち、2月の晩白柚の湯、6月のバラ風呂、8月の夏の謝恩浴場まつり、9月のレモン風呂、10月の銭湯感謝デーは2日ずつあったのをそれぞれ1日に減らしている。
なかなか強かで渋ちんな浴場組合のようだ。
浴室といえば水風呂はなかったけど、大阪ではなかなか見られない小判型のタイル浴槽での入浴が楽しめた。