勝五郎の読書雑記

セブン

乾くるみ (著)
★★★★★
内容紹介
「――というわけで、うちの寿命の三年と九ヵ月を遣うて、本格的なデスゲームが楽しめるように舞台を整えさせてもらいました」 私立曙女子高等学院の生徒会室に集まった七人の生徒たち。生き残りをかけて互いを出し抜く頭脳戦がいま、始まる・・・・・・! ? 一見シンプルなトランプの数当てゲームが、裏の裏を読む心理バトルへと変豹する「ラッキーセブン」ほか、ロジカルな企みに満ちた七つの物語。トリッキーな作品世界に、二度ならず三度四度と繰り返して読んでしまうこと必至の短編集!

【目次】
1. ラッキーセブン
2. 小諸―新鶴343キロの殺意
3. TLP49
4. 一男去って……
5. 殺人テレパス七対子
6. 木曜の女
7. ユニーク・ゲーム

1. ラッキーセブン
急に命を賭したドランプゲームをしなければならなくなった女子高生の「悲哀」・・・は全くなく、それぞれが全知をかけて戦う様子をカラリと、且つ理系特有(著者は静岡大学理学部数学科卒業)の丁寧な記述で描き出し、私を楽しい読書の世界に引き入れてくれた。

3. TLP49
ストーリーのルールが解れば、後は結末まで一気に疾走するのみの痛快な名短編。

4. 一男去って……
ブラックテイストな超短編。
他人事を説明するような淡々とした文章が好き。

7. ユニーク・ゲーム
1つ目の「ラッキーセブン」と登場人物・場面は全く異なるが、同じような(ライヤーゲームのような)テイストが漂うゲームを展開していく短編。(ラッキーセブンは相手は敵で、ユニーク・ゲームは相手は味方であるのが正反対。)
「ラッキーセブン」も「ユニーク・ゲーム」もともに単純なルールなゲームだけに、相手との心理戦が激しい。


今回は久しぶりの5つ星(★★★★★)。
「乾くるみ」という名前から女性かとおもったら、50歳の男性だった。
すぐに図書館で別の本を予約した。
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by furomikan | 2014-07-25 23:59 | 読書雑記 | Comments(0)