勝五郎の読書雑記

川崎大師 ~ 安善湯(神奈川県横浜市鶴見区寛政町)

12月23日、大田区の自宅から川崎のお大師さんへ自転車で出かける途中、川崎市の中盛会通り商店街の角の八百屋のキムチ80円の安さが気になって見ていると店のお婆さんが(写真右下に写っている)シクラメンが安くていいから買えと言う。
「シクラメンはえーわ。キムチがエライ安いですね」
「仕入れがいいから。1個?2個?」
「1個」
「80円。バナナも買ってけ」
「100円分は多過ぎますわ」
「じゃあ20円分だけでも買ってけ」

100円で10本くらいだっのて2本だろうと思ってると3本だという。買うことにした。
袋にバナナを入れて持って来たお婆さんに20円渡して袋を見ると4本入り。「お兄さん男前だから」と喜ばしてくれる。
d0188185_12141142.jpg

迷って、二人に道を聞きやっとたどり着いた川崎大師。
d0188185_15415857.jpg

落語でもよく出てくるのこのお寺、さすがに立派だった。
五重塔を見ながらさっき買ったバナナを1本食べ、それからポットに入れたコーヒーとチョコパイを食べた。
夜から縁日が始まるのか、寅さんの同業者たちが忙しそうに開店準備に勤しんでいた。

南西にある至真門から入ったので八角五重塔を見てから大本堂、大山門、仲見世通りと逆順での見物となった。
d0188185_1554267.jpg

仲見世通りにある飴屋が包丁音をリズミカルに発していたが立ち止まる客はいなかった。
d0188185_15555689.jpg


この日の目的は川崎大師ではなく横浜市鶴見区の銭湯。
久住昌之の本で読んだ寛政町の安善湯に行きたかったのだ。
途中、入浴心をそそる銭湯乙女湯の前や川崎のコリアンタウン(セメント通り)を通って寛政町の銭湯に到着した。
d0188185_1631648.jpg
d0188185_1654172.jpg

町外れのセメント工場の社員用入浴施設が銭湯に転身したらしく、確かにそういった雰囲気がある。
d0188185_1619752.jpg
d0188185_16192231.jpg
地元の客が2~3人おり、番台に座らずそちこちをウロウロして彼らと親しげに世間話をしていた大将がよそ者の私には全く愛想がなかったのだけは残念だった。
d0188185_22401669.jpg

浴槽は丸型で、浴室自体は正八角形。どちらもとても珍しい。
d0188185_2226399.jpg
その円い浴槽の上には、同じく円い湯気抜きがある。これも珍しい。d0188185_22271323.jpg

この横浜市の外れにある銭湯に富士のペンキ絵があるとは思っていなかった。
この富士山のトンガり様、お気づきの方もいるかもしれないが、文京区目白台の月の湯にある富士山と同じ、早川絵師によるものだ。右下には「山梨」と書いてある。
d0188185_225447100.jpg

もう一つ珍しいのは早川氏の絵がこの一枚だけではなくもう一つ、女湯との仕切り壁にもあることだ。
d0188185_2237329.jpg
これには「近江」と書いてあるから琵琶湖だ。琵琶湖だが米国ユタ州のアーチーズ国立公園のようだ。

もう一つの特徴は湯が熱いこと。右半円の湯の温度はおそらく50度近くあったのではないかと思うぐらい、熱かった。
3回くらいチャレンジしたが無理だった。一緒に入っている客に聞くといつもこんなに熱いといい、やりたかったら水で埋めてもいいというので、ザブザブ水を注ぎこんでやっと入れたがやはり少し悔しかった。

小さいながらもいろいろと心に残る名銭湯だった。
d0188185_2385656.jpg
[PR]
by furomikan | 2013-02-18 23:19 | 銭湯 | Comments(0)