勝五郎の読書雑記

1Q84 BOOK 2, 3

村上 春樹 (著)
★★★★☆
《BOOK 2》心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこに別の世界を作り上げていく。
《BOOK 3》そこは世界にただひとつの完結した場所だった。どこまでも孤立しながら、孤独に染まることのない場所だった。

「1Q84」の世界に、もし愛があるなら、それは完璧な愛かもしれない――。刊行以来、日本で、世界で、空前の話題を呼んでやまない長編小説。〈毎日出版文化賞受賞〉

BOOK 1の流れに拍車をかけるように青豆の物語はよりサスペンス色を強めていき、一方の天吾の物語はファンタジー化していった。そこに第三の章立てとして牛河の物語が絡んで来たあたりから加速度的に面白くなっていった。

また、村上春樹の読者にはおそらくお馴染みなんだろうと思うのだが、いろんな例えが随所に出てきて楽しませてくれた。人込みの中に紛れて尾行しようとする牛河が目立ち過ぎることを表すのに「ヨーグルトの中の大むかで」としていたのには思わず膝を打った。

それらを含めて、この本はとても楽しめた。
読み進めるうちに牛河に徐々に好感を持ってしまったのはなぜだろう?「人魚とビスケット」のナンバー4の時と似た感じだ。
ああ、桃の缶詰が食べたい。
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by furomikan | 2012-09-26 21:58 | 読書雑記 | Comments(0)