勝五郎の読書雑記

第五番

久坂部 羊 (著)
★★★☆☆
内容紹介
誰より医者が、劇烈な疫病を望んでいるベストセラー『無痛』の続編にして久坂部羊、第五の問題作。書き下ろし990枚。

エボラ出血熱(1967年ドイツ)、エイズ(81年アメリカ)、狂牛病(93年イギリス)、SARS(2002年中国)に次ぐ、つくられた“悪魔の疫病”No.5が突如、日本を襲った!--その名は、「新型カポジ肉腫」。

私立医学部の雄・創陵大学皮膚科の准教授教授・菅井憲弘【すがい のりひろ】のもとに送られてきた患者の病変は、これまで見たことのないものだった。表面には真っ黒いシイタケ状の肉腫。エイズ患者が発症するガンの一種「カポジ肉腫」と似ていたが、ウイルスがまったく別ものだった。さらに腫瘍が骨を溶かし、数日で全身に転移し、意識障害を起こして死に至る。エイズの、ガンの特効薬がまったく効かない。そして、数カ月のうちに日本列島に患者が同時多発したが、国も医療界もまったく手だてがなく、日本人を恐怖のどん底に陥れた。

医師である著者の医療・医学会に対する憤懣・批判が随所に織り込まれている。
時代設定は「201X年」となっているが、"此花区立"医療センターみたいな施設が出ていたので、橋下改革が終わった後の数年後の未来のことだろう。

久坂部氏のデビュー作「廃用身」の衝撃の再来を期待したが、物語自体が荒唐無稽であんまり面白くなかった。
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by furomikan | 2012-05-26 06:45 | 読書雑記 | Comments(0)