勝五郎の読書雑記

ジェノサイド

高野 和明 (著)
★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
急死したはずの父親から送られてきた一通のメール。それがすべての発端だった。創薬化学を専攻する大学院生・古賀研人は、その不可解な遺書を手掛かりに、隠されていた私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか。同じ頃、特殊部隊出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入するが…。

特殊部隊等出身の傭兵達と父を亡くした理系大学院生。どうつながっていくのかと思いながら読んでいくうちに一つの生物が鍵となって出てくる。最近読んだ中で一番面白かった。

上方落語では見台で小さな拍子木をカチッと鳴らして場面転換させるが、本書では(もちろん多くの他の小説でもそうであるが)、1行空白を空けることによって日本・コンゴ・アメリカなど場面が心地よく入れ替わっていく。
登場人物がとても魅力的で、ウォーレン・ギャレットとルーベンス、それとピグミー族のエシモが私は好きだ。

「ヒト(ホモサピエンス)」という種類の生き物がどういう特徴を持っているのか、あんまり考える機会がなかったので、そういう視点の描写も興味深かった。
d0188185_17572291.jpg
[PR]
by furomikan | 2012-02-12 18:09 | 読書雑記 | Comments(0)