勝五郎の読書雑記

天の夕顔

中河 与一 (著)
★★★☆☆
本当にあの人だけは愛しつづけました──〈わたくし〉が愛した女には、夫がいた。学生時代、京都の下宿で知り合ったときから、〈わたくし〉の心に人妻へのほのかな恋が芽生え、そして二十余年。二人は心と心の結び合いだけで、相手への純真な愛を貫いた。ストイックな恋愛を描き、ゲーテの『ウェルテル』に比較される浪漫主義文学の名作。英、仏、独、中国語など六カ国語に翻訳された。


「空には琴座のベガが、十字になって青白く、月のようにひかり、わたくしが手を離すと、今度はあの人が、強く、もつれるように握りしめたのです。」

これは新潮文庫の37ページの一節だが、こんな調子の文章が続く。(読点が多いネ。松本清張よりは気にならなかったが。)
ストイック&ストーカーチックな恋物語。
d0188185_2265041.jpg
[PR]
by furomikan | 2011-12-15 23:22 | 読書雑記 | Comments(0)