勝五郎の読書雑記

碇星

吉村 昭 (著)
★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
暮れゆく人生に浮かぶ、ひとすじの光芒―。人は佇み、見つめ、そしてふたたび歩みつづける。葬儀に欠かせぬ男に、かつての上司から特別な頼みごとが…。表題作ほか、生と死の意味を慈しみこめて描く全八篇。

短篇八篇のうちの二篇(花火・光る干潟)は自伝的内容。
吉村氏は長篇小説と次の長篇小説の執筆の間にこのような短篇を執筆するようにしているという。長篇小説を書いた後のニ・三ヵ月は放心状態になり、次の長篇を書く活力を回復させるリハビリ的な目的で。

事実を追い求めて神経をすり減らすような取材を徹底的に重ねて描き上げる氏の長篇とこの本にあるような短篇は向いている方向がほぼ反対だと思っていたが、何故かこのことを読んで少し納得した。

ちなみに「碇星」とはカシオペア座のことと書いてあった。
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by furomikan | 2011-11-29 22:19 | 読書雑記 | Comments(0)