勝五郎の読書雑記

探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子

松本 修 (著)
★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
’88年の放送開始以来、関西を中心に絶大な人気を誇る長寿お化け番組「探偵!ナイトスクープ」。生みの親である著者が、番組誕生の瞬間から現在までを初めて書き下ろした、爆笑と感動の一冊。

2005年4月発行の本。

「ラブアタック!」などのヒット番組を生み出していたABC(朝日放送)のプロデューサー松本修氏が上司の命を受けてこの「探偵!!ナイトスクープ」を創りだしていく経緯から聴率を徐々に上げて30%を超えるまでの怪物番組に育てていくまでの様子を多くのディレクターなどの証言を取り混ぜながら詳しく解説していく本。6年も前の本やし、どうかな~と思っていたが、想像以上に面白かった。

私が好きなのは「爆発卵」と「日本一周の息子に会いたい」の2作品だが、この2つのことについては4分の1ほど読み進んでもなかなかでてこないので「おっかしいな~」と思っていたが、最後の方でやっと「爆発卵」の詳しいエピソードが出てきたので何故かホッとした。

1993年12月24日に放送された作品だが、実はその年の5月か6月頃には完成していたという。でも視聴者が爆発卵を真似して怪我でもしたら問題になると考えた松本プロデューサーが判断していったんお蔵入にしてしまった。
しかし年末になって、ある完成作品に出ていた人から「放送しないで欲しい」という連絡があり、急遽差し替えて「絶対にマネしないでください!」という注意のスーパーを何度もしつこく出すという回避策を加えて放送し、番組初めての視聴率30%超えを達成した。
阪神タイガースの元捕手の矢野さんに少し顔の似た藤本くんという依頼者の表情が抜群で、心から楽しいVTRだ。

もうひとつの「日本一周の息子に会いたい」の方は歩いて日本一周している息子を一目見たい母親が「おはよう朝日です」のオキタ君(VTRではオキジ君)の被り物を着て息子に会いに行く感動作品で、これについての詳細エピソードは本書には出てこなかったが、西田局長が最初に登場した回の「新局長リクエスト大会」で放送された4つの作品のうちの一つとして挙げられていた。

テレビ番組のプロデューサーが番組をどのように作っていくのか、ディレクターをどのように奮起させていくのか、そのことがよくわかる名著だと感じた。
大げさでなく「関西人の魂」と呼べるこの番組よ永遠に!
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by furomikan | 2011-09-04 22:08 | 読書雑記 | Comments(0)